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[2010.10.29]
■ミニ羅漢像を彫る
私の趣味の仏像彫刻の話であるが、私の彫刻の特徴は技術ではない。スピードである。 
他の生徒達が3ヶ月くらい掛けて彫る仏像を、1ヶ月で彫る。 
 
要は時間があるので、先へ進んでしまうだけの話だ。 
すると、どうしても技術が疎かになる。 
それと同時に、先生の用意している教材となる見本の仏像が底をついて来る。 
 
成願寺の本堂 


仕方ないので、自分で見本を探す時もある。その見本となる仏像が、私の通っている中野坂上の成願寺の境内にある。そのお寺はアチコチに石仏が配置されている。 
 
その中から私が気に入ったのが「羅漢像」である。 
この羅漢はなにか失敗をしたのか、頭に手をやって笑っている。 
 
成願寺にある羅漢像 
 
仏教の解説によると、羅漢とは「尊敬や施しを受けるに相応しい聖者のこと。」とあったが、それにしては威厳が無いように思うなー。 
 
この羅漢像をミニ版にして彫ってみようと思い立った。 
設計図も無いので、写真を撮って、それを見ながら彫った。 
現物は顔が長過ぎると思い、少し丸顔に直した。 
 
小さいからといって易しいわけではない。 
3日間で一気に彫った。我ながら良い出来だ思っている。 
 
ミニ羅漢像 
 
教室の日に持参して先生に見せたら、『なかなか上手ですね』と褒められた。 
 
引退オヤジを教える先生という職業も大変である。 
義務教育ではないので、褒めなきゃ辞めてしまうかもしれないのだから・・・・。 
 
成願寺近くで見かけた黒猫 
 
(おまけの話) 
それはともかく、羅漢像と言えばハワイの和尚を思い出す。 
2年前にハワイで仏像展を開催した時に、大変にお世話になった。 
 
この和尚は天台宗ハワイ別院の住職で、この人の書く羅漢像が描かれたカレンダーが魅力的で、私は好きだ。 
これは絵説法というようで、そこには格言が書かれていて、時にはその言葉にハッとさせられる。 
 
ハワイの和尚の絵説法 
 
「怒る人は頭が悪いからだと お釈迦さまも言っておられるようですよ」なんて文を読むと、私のことだと思って、ギョッとする。 
 
年をとってもなかなか悟りの境地には程遠く、怒ることが多い。でも、若い頃と違うのは、それを顔に出さなくなっただけである。 
 
「出ているよー」と、誰かに言われそうだが・・・・。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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