■ぶらり全駅下車の旅 (国分寺~西国分寺)
国分寺駅南口を出て、西に向うと下り坂になる。 そしてまた上り坂になる。だから、この辺りは谷間なのである。
坂を登り切った交差点を左に入る。
ここから先を「お鷹の道」という。尾張徳川家の鷹狩の場だったことから、その名前が付いたそうである。
真姿の池湧水群
少し進むと「はけ」を階段を使って下る。
下ったところに小川が流れている。
「はけ」から湧き出た水で、そこには弁財天があり「真姿の池」という小さな池がある。
この湧水は環境庁の「名水100選」に選ばれているほどの名水である。
そこは鬱蒼とした林の中で、昼間でも少し薄暗い。
そこを流れる小川の脇には農家があり、農産物を直売している。
この辺りはまるで田舎の風景で、なんだか懐かしい気持ちになる。
湧水脇の農家の直売所
そこから「はけ」を登って戻り、途中で左に折れる。
すると広い広場に出る。そこは武蔵国分寺公園で、私の高校時代は雑木林だった。
有名な3億円犯人が犯行の時に使った黒いオートバイを、ペンキで白く塗って隠しておいた場所がここである。
その当時は藪に埋もれていた場所だが、今では明るい公園となっている。
3億円犯人が白ペンキを塗った場所
公園を抜けると向い側にマンション群が現れる。
ここは以前は鉄道研究所で、新幹線の研究もしていたが、今は他の場所に移ってしまっている。
そのマンション群を抜けて、鎌倉街道を横切ると、そこは西国分寺駅であった。
鎌倉街道
(おまけの話)
西国分寺に行くまでに、4つの都立公園の前を通った。
その公園を見て、Y君は『多摩格差があるなー』と言う。
なんのことかと思ったら、彼の住む豊田にはそんな公園は無いと言う。
そして、『中央線に乗って、都心から豊田の自宅に戻る時に感じるが、立川駅を過ぎると全く美人が居なくなる。みんな立川までに降りてしまう。これは明らかに多摩格差だ。』と、言う。
国分寺南口
以前は23区以外の市町村は「都下」という言い方をしていた。その頃は23区と比べると、かなりの格差があった。
今ではもう解消されたと私は思っていたが、Y君の話では、『依然として、多摩格差は存在する』、ということであった。
多摩格差は、以前の23区から立川以西になったようだ。
私はY君に言った。『石原都知事に直訴したらー』、と。