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[2010.11.09]
■東京下町ツアー
女房の従兄がロサンゼルスからやって来た。 
彼は既にアメリカ国籍も取っているので、日系アメリカ人である。でも、中身は以前となにも変っていない。 
 
アメリカに30年以上も住んでいると、年と共に日本的なことに強く郷愁を覚えるようになるらしい。 
そして、いつも私達と日本的な物を探す旅に出る。 
 
亀戸天神の太鼓橋と東京スカイツリー 


今回のテーマは「東京の下町で、昔の日本を再発見』である。 
 
彼は建築家であるので、特に古い建物に興味がある。 
「神社・仏閣の機能美」、「郷愁を誘う建物」、「壊れそうな店」など希望していた。 
 
彼は水彩画もプロなので、中でも広重の書いた「江戸名所百景」にも出て来る「亀戸天神境内」の太鼓橋は外せない。 
 
キラキラ橘商店街の総菜屋 
 
亀戸天神を皮切りに、下町を見て歩く。 
車中では色々と話が弾む。 
彼は今回の尖閣諸島問題の政府対応には全く呆れている。 
 
『日本という国は、どうして世界に対して自分の意見を言わないのだろうか?、あんな対応では、アメリカ人は全く何がなんだか分からない。これではバカにされてしまう』と、怒り心頭である。 
 
川面に映る東京スカイツリー(497メートル) 
 
『このままじゃ、イジメられっ子ではないか!、だから、ロシアにも北方領土の問題でやられっぱなしになってしまうんだ!』と言う。 
 
『日本人も日本政府も、自分の考えをハッキリ相手に伝えることを覚えなければ駄目だ』と言うが、私も全く同意見である。 
 
そんなことをしている間に、中国漁船の衝突ビデオがインターネットを使って流出してしまい、ことを更に複雑にしてしまった。 どうする、日本人? 
 
柴又帝釈天 
 
(今回の見学場所と順番) 
亀戸天神~キラキラ橘商店街~東京スカイツリー~柴又帝釈天~矢切りの渡し~浅草~人形町~帰宅。 
 
(おまけの話) 
怒ることが多かった旅であったが、「振り込めサギ」の話題も出た。 
 
日本で起きている振り込めサギは、アメリカでは起きないと言う。アメリカ人はそんなに子供に甘くないというのが、その理由である。 
 
アメリカで起きている詐欺事件には驚いた。 
インターネットのメールで、『あなたに莫大な遺産が残されました。その遺産を管理している弁護士事務所(または信託銀行)ですが、受け取る為には手続きが必要です。連絡を下さい』というものだそうだ。 
 
寅さんの故郷「柴又門前通り」 
 
アメリカでは見知らぬ人が、他人に遺産を残すということは珍しくないそうで、これは騙される人がいると言う。 
 
そこで連絡をしたりすると、銀行口座を教えてしまったり、クレジット番号を教えてしまったりして、気が付いたら銀行口座が空っぽになっているということになるそうだ。 
 
国によって、騙し方が違うなーと感心した。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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