■ぶらり全駅下車の旅 (立川~日野)
立川駅はモノレールの駅もあり、この辺りでは大都会である。 折角の機会なので、遠廻りとなるが、コスモスが満開の昭和記念公園に立寄ることにした。
北口に出て、西に進む。
すぐに同級生で、亡くなったK君の不動産屋の店がある。
更に進むと10分くらいで昭和記念公園立川口に至る。
多摩モノレール(立川駅)
シルバー割引で200円で入園し、自転車を借りる。
この公園はもの凄く広いので、歩いて廻るには相当の時間が必要であるが、私達は先を急ぐので自転車である。
自転車専用道路を、一番奥のコスモス園に行く。
その自転車専用道路を気ままに歩く夫婦、逆走するジジイと、年寄りばかりなのでルールなんか全くお構い無しである。
昭和記念公園正面から
コスモスの写真を撮り、日本庭園をちょっと覗き、園を出る。そこから裏通りを進む。
やっと表通りに出たら、そこは新青梅街道で、その先は多摩川である。
橋を越えると日野市に入る。
ところが日野市の道路には驚いた。
いつもは車で甲州街道を走るので気が付かなかったが、裏通りは農道がそのまま道路になったようで、真っすぐの道は無い。
多摩川の釣り人
交差点は斜めで、その先はカーブしていて見えない。
2回も交差点を曲れば、どちらの方向に向っているのかも分からなくなる。
やっとのことで甲州街道に出たので、そこにあった八坂神社にお参りしてから日野駅に向った。
八坂神社で
(おまけの話)
立川といえば、私が小学校の5年生の頃の思い出がある。
ある日、夕食の時に父が広い土地を買うと言った。
その時には父はまだ銀行に信用も無かったらしく、立川の人にお金を借りると言っていた。
その人はクズ鉄屋で、在日朝鮮人のHさんだった。
いつも父の会社から出るクズ鉄をトラックで引き取りに来ていて、父はかなり仲が良かったようだ。
昭和記念公園コスモス園
その人から幾ら借りたのかは分からないが、800坪の私が育った家の土地を買えたのだから、かなりの額だったろうと思う。
その人の口癖は、『橋本さん、金というのは儲ける時は、バケツでおんまけるくらい儲けるんだよ』と言うのであった。
幸いにその後、儲けてお金は返したようだが、父は随分と信用されたものである。
そのことがあったせいか、私は在日朝鮮人に対して恩はあるが、偏見は無いのである。