■ぶらり全駅下車の旅(おまけ)
遂にJR中央線の全駅を徒歩で征服した。 東京駅から高尾駅まではJRの線路の長さで54キロである。駅の数は29駅で、所要時間は特別快速に乗れば62分で着く。
この企画は私にとっては最高に良かった。
お金はかからないが、時間がかかる。
これが引退オヤジには最高の企画なのである。
高尾山のシンボル カラス天狗
終点の高尾駅は、私の学生の頃は「浅川駅」と言った。
それが高尾山が有名になったせいか、駅名を高尾に変更した。
高尾駅に着いたら、せっかくだから高尾山に行こうということになった。
私達は歩き疲れてしまい、高尾駅から京王線で高尾山口まで行く。その先もいつもなら歩いて登るのだが、今回はもう十分に歩いたので、ケーブルカーに乗る。
ケーブルカー
高尾山はミシュラン3つ星観光地に選ばれてから、とにかく混む。
ケーブルカーで「びわ滝駅」に着いたら、下山の為の人達が大勢並んでいる。外国人も多い。
ぶらぶらと先に進む。
途中の長い石段を登ると、もう薬王院はすぐである。
杉の木立の間から、遠く東京都内のビル群が霞んで見える。遥か先に東京スカイツリーが見えたような気がした。
天気の良い日は境内から駿河湾も見える。
杉の木の間から都心方面を見る
そそくさとお参りを済ませて、またケーブルカーで下山する。
駅までの道中にある茶店に寄り、酒まんじゅうとお茶を頂く。
そして、3人で今回の旅の反省と、今後の計画を話し合う。
でも、反省も無く、今後の計画も私にお任せとなってしまった。
反省会のお茶屋
(おまけの話)
高尾山のケーブルカー駅から歩いて1キロほど行ったところに「薬王院」という真言宗の総本山がある。
私の現役の時には、毎年のように会社の役員を引き連れて、徒歩で下から山を登り、ここの宿坊に宿泊した。
夕食は広間で精進料理を食べるのだが、酒は許されていた。
薬王院の宿坊
坊さんの世界では酒は「般若湯」と言って、誤魔化して飲んでいるので、我々もお金さえ出せば飲めた。
早朝の4時にドラの音で起こされて、坊さんと一緒に朝のお勤めをして修行の真似をした。
その後に座禅を組んで朝食を食べてお開きとなった。
今になって考えると、「あれは少しは会社経営に役立ったのかなー?」と、疑問に思える。