■30万本のアメジストセージ
テレビのニュースで、「足利フラワーパーク」で、30万本のアメジストセージが満開」と放送していた。 30万本と聞くと、落ち着かない。
なにしろ私は数が多い物に弱いのである。
今までにも、「マツカワ」、「イワシ」、「彼岸花」、「コスモス」、「ポピー」、「ネモフィラ」など、とてつもない数の物を見て感動して来た。
アメジストセージ
今回はアメジストセージである。
忙しそうにしている女房を誘って、栃木県の足利まで行った。我が家からは2時間半のドライブである。
東北自動車道を佐野ICで降りるが、その先が分かり難い。やっと到着したフラワーパークは、思ったよりお客が少ない。600円を支払い、かなり広い園内を散策する。
アメジストセージは満開で美しいが、30万本は思っていたよりも少なく感じる。
数の多いのに慣れ過ぎたのかもしれない。
この花は紫色で、ラベンダーよりも花がシッカリしていて、色も濃い。
園内の売店も閉まっていて、寂しさが漂う。
帰ろうかと思ったが、暗くなったらライトアップがあると教えられた。
暗くなるまでは2時間も待たねばならないが、折角だと思い駐車場の車の中で待つ。
暗くなって来たので車から出て、また園内に向う。
そして、驚いた。お客が大勢来ている。
閉まっていた売店も開いている。
ここのライトアップはかなり豪華だ。
ゆっくりと園内を散策し、売店で熱々のビーフシチューを買ってベンチに座って食べたが、あれは美味しかった。
ライトアップ
(おまけの話)
東北道を佐野のインターチェンジで降りた時に思い出した。まだこの高速道が完成してなく、私が結婚して間もなくの頃の話である。
女房と一緒に、佐野に松茸狩りに行った。
前日に指定の旅館に泊り、早朝から松茸狩りとなった。
出発前に案内人に松茸の見つけ方を教わり、サンプルに小さな松茸を渡された。
松茸山に入ると、周り中から松茸の匂いがしてくる。
「これなら簡単に沢山採れそうだ」と思った。
それが大間違いだった。
制限時間を必死になって探したが、遂に1本も見付けられなかった。
あの時ほど悔しかったことはない。
その時以来、栃木県にはあまりよい印象を持てなくなった。