■イマダ モッケイ タリエズ
このところ東京も寒い日が続き、冬の到来を思わせる。 伊達市の大工のKさんからプレゼントで頂いていたコーヒー豆が残り少なくなって来たので、小平まで買いに行った。
途中で小金井公園を通るので、写真を撮ることにした。
公園はもうすっかり冬景色で、落ち葉が地面に一杯に広がり、茶色の絨毯を敷いたようだ。
東京江戸建物園を遠くに見る
公園の係員が冬支度の為か、落ち葉をブロワーで集めている。その向こうではオババが写生をしている。
ジョギングをしている人、のんびりと散歩をしている人、太極拳をしている人など、全く平和な風景である。
今朝のニュースで作詞家の星野哲郎さんが亡くなったと知った。
ブロアーで落ち葉を掃き集める
85歳だったそうだが、2~3年前までは、この小金井公園で早朝の散歩の際に、捨てられた空き缶を拾うのが日課だった。
そして、その拾った数の記録を自慢していたものだった。
10年ほど前までは一緒にゴルフをした仲であるが、なんとも味のある人で、偉そうにもせず、私の好きな人だったので残念である。
テレビの芸能ニュースを見ると、懐かしい人達が次々と亡くなっている。
みんな私が名前も、歌も、出演作も知っている人達である。
しがみ付いている桜の葉
その一方で、結婚したり出産したりする人がいる。
その人達のことは名前はおろか、歌も全く知らない。
私もそんな年長組の列に順番に並んでいて、後ろから押し出される日も近いかと思うと、少し焦る。
公園の蒸気機関車を遠くに見る
(おまけの話)
小平のコーヒー豆店に行ったら、オヤジがいきなり、『橋本さん、白鳳が負けたね』と言った。
私としては、「勝ち続けて欲しい気持ちと、双葉山の記録を抜いて欲しくない」という気持ちの中で揺れていた。
どちらが良かったかは、よく分からない。
コーヒー豆店のテーブルの上にスポーツ新聞が置いてあり、その見出しに、「イマダ モッケイ タリエズ」とあった。
興味があったので、読んでみた。
小平のコーヒー豆店「S&C」
それは安芸ノ海に70連勝を阻止された双葉山が友人に送った電報文である。
その意味は、「闘鶏では本当に強い鶏は、木彫りの鶏のように動かず、凛としている」ことを指すそうだ。
昔の相撲とりは、外国人だらけの今と違って、教養があったなー。
そこへいくと、私なんかは普通のニワトリのように、いつもバタバタしているだけである。