■小金井市から中央区へ
昨年の9月に伊達市から戻って、そこから我が家の引越し作戦が始まった。 だが、「自宅を売却して都心に住む」ということは、そう簡単ではないことがすぐに分かった。
自宅が幾らで売れるのか?、希望物件は幾らで買えるのか?考えただけでも面倒になり、途中で止めようかと思ったこともある。
だがこの時期を逸したら、もうこの先は年齢的にも引越しは無理だと思い最後の頑張りをしてみた。
41階の部屋から築地市場を見る
大手不動産仲介会社の3社に話を持ち込んで、その中からM社を選んだ。
担当者のTさんと相性が良さそうだと感じたからだ。
自宅の売却、転居先の購入と、思ったより順調に進んだ。
今になって考えると、これは偶然過ぎる幸運の連続だった。
41階の部屋から浜離宮を見る
引越し決定の時期、仲介業者の選定、売却先の決定、売り物件登場、予算額で購入と、この5つの内の1つでも合致しなければ、私達の引越しは完結出来なかった。
人生の最終コーナーで、私の最後の「運」を使い切った感じがする。もうこの先に私の運は残っていない。
でも、もう無くても良いと思っている。
41階の部屋から月島方面を見る
転居先は中央区勝どきである。
眼下に隅田川を挟んで築地市場が見える。
目の前を遮るものは無い。
多摩地区の小金井からやって来た私は、まるで田舎者のようだ。飽きることも無く、窓の外を見ている。
伊達の友人達を招いて、この景観を楽しんでもらおうと思っているので、上京した時は来て下さい。
隅田川からマンションを見る(中央右手の高いビル)
(おまけの話)
いよいよ転居が具体化したので、引越し業者に見積りの為に自宅に来てもらった。
その時に引越し業者の担当者が言った。
『こんなに荷物が多くては、引越し先で寝る場所もありませんよ』。
43年間に溜まった荷物は多く、それを処分するのは辛い。それぞれに思い出が詰まっているからだ。
特に絵画が困った。小金井公園の桜の木を四季に合わせて描いた地元画家の絵は大きいので貰い手が居ない。
作者に返すのも失礼だし、本当に困った。
浜離宮からマンションを見る
不動産仲介業者の担当者に話したら喜んで、『事務所に飾りたい』と言う。今回の仲介でかなりの手数料が入ったので、仕方なく引き取ったのではなければいいが・・・・。
その内にそっと調べに行ってみよう。