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[2011.02.07]
■コーヒー豆と鍋焼きうどん
地元の友人達に引越しを知らせたら、色々なメールが入る。私も長く住んだ小金井を去るとなると、やはり寂しい。 
 
Uさんは、『あなたのことですから「勝どき」どころか、海外に移住しても驚きません。しかし、小金井に愛着があることを知り、小金井原住民として嬉しく思います。』とあった。 
 
小平のコーヒー豆店「エスアンドシー」 


M君は、『素晴らしいところへご新居が決まり、おめでとうございます。東京を自分のものにしたような景観、さぞや素敵なことでしょうね。「チョイナカ、小金井」(小金井のキャッチフレーズのひとつに商工会の若手が考えました)から、大転換で目を回さないようにして下さい。』と、あった。 
 
そんなメールの数々が来たので、最後になって急に感傷的になり、もう一度、会社があった小平の町を確認したくなった。 
 
オヤジにもらったコーヒー豆袋(ジャマイカ・コーヒー) 
 
そこで、片付けの合間を縫って女房と小平に行った。 
元の会社があった傍に天神町商店街というところがある。 
ここは殆ど死んだような商店街で、その東の端に「エスアンドシー」という名前のコーヒー豆を売る店がある。 
 
私はこの店のオヤジからコーヒーに関する知識を入れていた。 
オヤジもオカミサンも気の良い人達で、更に話好きである。 
 
プレゼントの食器類 
 
小金井を去るにあたり何か記念の品と思い、女房は洒落た和食器を持って行った。 
 
『不要だったら捨てて下さい』と言ったら、もっと欲しいようだったので、次は段ボール箱に2箱の食器を持って行った。 
 
割合に値打ちのある品だが、バザーなんかに出すよりは、親しい人にもらってもらい、その人がその食器を使う時に私達を思い出してくれたら嬉しい。 
 
私の思い出の確認は、同時に彼らにも私達が思い出となっている。 
 
平作の「もりうどん」 
 
(おまけの話) 
寒い日だったので、昼飯は鍋焼きうどんにした。 
小平で鍋焼きうどんと言えば、「平作」である。 
出汁がよく効いた熱々の鍋は絶品である。 
 
前回も女房と一緒に行き、鍋焼きうどんを食べた。 
お勘定になって、私は女房から渡された小銭入れから計算してお金を出した。 
 
そして店を出たら、店の女の子が私を追いかけて来て言った。『お勘定が足りないんです。』 
 
平作の「鍋焼きうどん」 
 
私は呆気にとられて、何が何だか分からなかった。 
 
店に戻ると女将さんが申し訳なそうに、私の出した小銭を見せた。そして私は気が付いた。 
私は半端な小銭だけ出して、お札は出さなかったのである。 
 
あれからなんだか行き難くなっていたが、小金井を去る前にもう一度行ったのである。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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