■金券ショップ
引越しの片付けをしていたら、引き出しの奥で印紙を見付けた。印紙は額面が1000円のものが1枚、600円が2枚である。 それを新宿の金券ショップに持って行って、買い取ってもらうことにした。
新宿西口には金券ショップが12軒もあって、どこも商売繁盛のようである。これだけの数の店があるということは、売る人も買う人も大勢いるということだろうと思う。
新宿西口の金券ショップ
私は金券ショップに入ったことはあるが、いつも買う側だった。
今回は売る側で入ったので、なんだかドキドキする。
盗品を持ち込む人もいるので、疑われないかと心配した。
「買い取り」と書いてあるカウンターに進むと、「出して下さい」と若い女性店員に言われた。
印紙を出すと、彼女は手慣れた様子で裏表をよく見る。
買い取りをしてもらった金券ショップ
そして1000円の印紙だけを返して来た。
『なぜ駄目なんですか?』と聞くと、『裏面の糊が無い』と冷たく言われてしまった。
確かに糊が無い。これは一度貼ったものを剥がしたもののようだ。
そして600円が2枚で1200円のところを、980円で買い取ってくれた。
新幹線チケット販売価格表
計画では1800円くらいで売れて、昼ご飯は船橋屋で天麩羅定食の(上)を食べる予定だった。
それがすっかり予定が狂ってしまい、立ち食いソバとドトールコーヒーで、家に忘れた老眼鏡を100円ショップで買ったら終りだった。
返された1000円の印紙はもったいないので、3年先の運転免許書き換えの時に使おう。
でも、その時まで失くさないでいられるか?
新宿西口のコクーンビル
(おまけの話)
引き出しの奥からは色々な物が出て来る。
そんな中に今は懐かしいテレフォンカードが沢山あった。
1枚500度数だから、500円分の通話が出来る。
私の会社の作ったカードも出て来た。
女房の料理教室のカードも出て来た。
私の会社と、女房の料理教室のテレフォンカード
あの時代には、どこの会社でもテレフォンカードを作って、取引先に配っていたんだなー。
それが携帯電話の急速な普及により、一気に消え去ってしまった。
これも金券ショップに持ち込んだが、買い取ってくれなかった。
いまや全く使いものにならない代物になっていた。
なんだか今の自分を見るようで、気が滅入った日だった。