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[2011.03.23]
■外国人のいなくなった東京
大地震の余波は色々なところに現われている。 
この部屋から見ても分かるのは、夜の景色だ。 
オフィスビルの夜の灯りが少なくなっている。 
 
大地震の前日の3月10日の夜は、どのビルも煌々と窓から光が漏れていた。それは美しい眺めだった。 
それが翌日の地震当日の夜は、早くから暗くなった。 
 
明かりの消えた大手町方面 


次の朝になると、地下鉄駅から吐き出されて、会社に向うサラリーマン達の姿が少なくなっているのに気が付いた。 
テレビでも次々と情報が入って来て、ことの重大性に驚かされた。 
 
我が家の娘も出勤したが午後から戻って来て、それ以来、自宅待機となっていた。 
東京電力の計画停電と、余震による帰宅難民を恐れての決定のようだ。 
 
両替銀行に外国人は見えない 
 
ここから見えるトリトンスクエアの住友関連企業はお休みではないらしく、大勢のサラリーマン達が道路からビルに吸い込まれていくのが見える。 
その姿が小さく見えるので、働き蜂という言葉がピッタリ似合ってしまう。 
 
日本人の会社員は普通に働いているのに、外国人はさっさと日本を離れるか、関西方面に逃げて行った。 
 
大江戸線の長いエスカレーター(外国人はいない) 
 
旅行者も留学生も、外資系の会社の幹部社員も逃げた。 
東京に残っているのは日本人か、帰るお金の無い外国人だけである。 
 
あれだけアチコチで見掛けた外国人を、殆ど見掛けない東京というのは随分と久し振りのことである。これもまたいい。 
 
シティバンクの個人客ルーム 
 
(おまけの話) 
大地震の後にXさんから聞いた話である。 
日系ブラジル人のAさんがコンビニに入ったら、キャッシャーに長い行列が出来ているのを見て驚いたと言っていた。 
 
私はこんな時だから、そんなこともあるだろうと、別に驚かなかった。 
そして、「なんでそんなことに驚くんだろう」と、驚いた。 
 
外国人観光客の乗っていない遊覧船 
 
だが、次の言葉で本当に驚いた。 
『この大地震がブラジルで起きたら、コンビニは略奪に遭う。キャッシャーに整然と並ぶなんて考えられない』と言うのである。 
 
テレビで外国のニュースを見ると、事件があると、必ず略奪が起きる。 
そんなことは起きない日本は本当に素晴らしい国だと思う。 
なんとか早く立ち直って欲しいと、強く願う。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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