■プロに会いたい
日本では仕事を頼めば、完璧にこなしてくれると信じていた。ところが、今回の引越しを通じて私の考えは変った。 最初は引越し当日のことである。
私達は順調に行ったが、同じ引越し会社なのに娘の方は担当者の手配が悪く、荷物が届いたのは夜になってしまった。
なんだか出だしから躓いた感じとなってしまった。
築地市場のプロ食堂「豊ちゃん」
引越した翌日に手続きの為に、中央区の年金事務所に行った。
プロ風の年配の女性の指示に従って、私はわざわざ小金井市役所まで行って書類を揃えた。
ところがその後、年金事務所から連絡があり、書類が足りないと言う。これは年金事務所の説明ミスで、腹が立った。
浚渫工事のプロ
小金井の信用金庫に出向いて、住所変更手続きをした。
私は出資者でもあるので、その名簿の書き換えもお願いした。
わざわざ小金井まで行ったのに、『都内に引越すのであれば、出資者を続けられないので、実印が必要だ』、と言う。
出資者であることは、事前に連絡してあったのにー!
伊達の細密画のプロ、野田画伯の作品
指定日に、引越し先に買った家具の配送を頼んであった。
いつまで経っても来ないので、電話をして驚いた。
『小金井に配送しています』。全くなっていない!
結局、その日は間に合わず、翌日の配達となってしまった。
まだ、いくつかあったが、腹が立つので、もう止めた。
日本人はいつから、こうなってしまったんだー!
私が現役だった時はこうではなかった。プロに会いたい!。
ハワイの和尚の絵説法
(なかなかこういう気持ちにはなれない私)
(おまけの話)
原発事故で思った。原発事故のプロはいなかった。・・と。
あれほど「原発は安全」と言いながら、全くそうではなかった。
そして事故が起きたら、東京電力は自分達で解決出来なくなってしまった。
火消しの為に警察、消防、自衛隊と次々と出て来た。
どれもいまひとつであった。
そして最後に登場したのは東京消防庁のハイパーレスキュー隊による放水で、なんとか見通しが立った。
一見はプロ作品の阿修羅像(実は私の作品)
テレビのインタビューに答える隊長達の面構えを見て、久し振りにプロに出会ったという気分になった。
その後は戦車も出て来て、瓦礫に埋まった道路を確保するという。
最初からこんなプロが出て来たら、我々はハラハラしないで済んだかもしれない。やはり真打ちは最後なのかー。