■深川不動尊と富岡八幡宮
私のマンションの窓から清澄通りが見える。 通りをズーと先まで辿ると、道は突き当ったように見える。
そこが門前仲町である。
門前仲町は東京西部の多摩地区に住む者には、全く縁遠い場所である。
だから、よほど何か縁がある人でないと行ったことがない。
でも、その辺りは深川と呼ばれているので、地名は知っている。
門前仲町から見る我が家
門前仲町を右折して、少し行った右側の細い路地を入ると、そこは深川不動尊の門前の仲見世商店街である。
浅草の仲見世商店街を見慣れた私には、少し寂しい商店街だ。
100メートルも行けば、もう不動尊に突き当る。
不動尊の敷地はかなり狭いので、心なしか威厳に欠けるような気がするのは仕方ないか。
深川不動尊の大草鞋
ここは大本山成田山新勝寺の東京別院だそうで、新勝寺まで行けない人がここでお参りをしたのが始まりだそうである。
不動尊のお参りを済ませて山門を出ると、そこから左手に富岡八幡宮が見える。ついでにこちらもお参りしておく。
こちらの方が敷地が広いということもあり、威厳が感じられる。
富岡八幡宮
いま八百長問題で話題の大相撲の発祥の地はここである。その為に境内には相撲取りの石碑があり、新しく横綱が誕生した時には、ここで土俵入りが披露されるというから凄い神社のようだ。
深川七福神巡りもここから始まるので、その内にY君を誘って巡ってみようと思う。
当分は下町散策で飽きることは無さそうである。
富岡八幡宮の横綱碑
(おまけの話)
深川と言えば、お不動さんと芸者と深川丼である。
深川丼は元々は漁師料理だったらしい。
アサリとネギなどを甘辛く煮て、それをご飯の上に載せただけの料理であるが、私は今までに食べたことが無かった。
深川不動尊の門前商店街を歩いていたら、深川丼の看板を見付けた。まだ食事に時間には早かったので、看板を見ていただけである。
深川丼
すると、店の奥からお婆さんが出て来て、『美味しいですよ。寄って行って下さい』と言われた。
私はその言葉に釣られて、店に入って深川丼を注文した。
出て来た深川丼は、まあ不味くはないが、また食べるかどうかは分からない。・・・という程度のものである。