■いまも残る昭和の香り「月島」
部屋から外を見ると、コンクリートのビルだらけである。 見えるのは、隅田川とそこに接続している運河と、僅かな緑のある浜離宮である。
他には、ビルの陰に日比谷公園も僅かに見える程度である。
清澄通りを見ると、途中で道が盛り上がっている場所がある。そこは月島川に架かる月島橋で、勝どきと月島の境界となる。
月島川でボートで花見
月島は勝どきと佃島に挟まれていて、昔ながらの家並みが残っている貴重な場所だ。
特に墨田川と清澄通りの間に挟まれた地区には、昭和初期の香りが残っている。
天気が良い日に隅田川沿いの遊歩道を歩いて行った。
勝鬨橋の下をくぐると、月島川に入る水門がある。
そこは屋形船の乗り場で、モーターボートの係留場所がある。
狭い路地では猫が遊ぶ
橋を渡るともんじゃ通りとなるが、そこは避けて川に近い道を進む。小さな公園があり、子供が遊んでいる。
狭い路地が続き、どこも同じような感じで、庶民の生活がある。
プライバシーを侵害しない程度に、路地を散策する。
狭い玄関の前には、示し合わせたようにプランターに花や植木が植えられている。
それがなんともいい感じを醸し出している。
今では珍しい明治牛乳の箱
ここでも高層マンションの建設が始まっているが、まだまだ少ない。
この貴重な風景を残して欲しいと思うが、高層マンションに住む私の勝手な思いでは、聞き入れてもらえないだろうなー。
粋な小唄教室
(おまけの話)
いまや月島と言えば、「もんじゃ」というくらい有名となった。
休みの日は多くの観光客が訪れる。
昼時になったので、どこかで昼飯を食べようと思った。
ところが月島で休日に「もんじゃ」以外の物を食べようと思ったら、これが意外と難しい。
月島三丁目うどん
もんじゃ屋以外の店を探すのが難しいし、見付けても日曜日は休んでいるのである。
ウロウロしていたら、角を曲った裏道に「月島三丁目うどん」という店を見付けた。
しかも私の好きな讃岐うどんの店である。
「かけうどん」にイカとサツマイモの天ぷらをトッピングして、640円だった。
お客は私以外には1人だけで、地元民のようだった。
当り前だが、月島でうどんを食べる観光客はいないのである。