■ダブル・ブッキング
中央区に引越して来て、気が付いたことがある。 区役所の住民サービスが今まで住んでいた小金井とは大違いで、かなり充実している。
その代表例が区民カレッジで、特にシニア向けの講座が多い。
勝どきの生活にも慣れて来たので、少し区役所のサービスを受けてみようと思い立った。
水天宮
とりあえずは最初に無料の講座に申し込んだ。
作家の荒俣宏さんの「江戸の魔力・江戸っ子の魅力」というタイトルの講座で、水天宮の日本橋公会堂で行われた。
スライドを使った江戸の話は、私の知らないことばかりで楽しい。荒俣さんはテレビで見るより面白い。
こんな面白い話が無料とは申し訳なく思ってしまった。
深川江戸資料館
そこで次は有料の「落語に見る江戸庶民の生活」を申し込んだ。これは全10回で、受講料は7000円とチョット高い。
更に勢いに乗って、「ビートルズと60年代からのポピュラー音楽」というのも申し込んだ。これは全3回で、お得用の600円である。
昔の隅田川絵図
その他にも、N君が専務理事をしていた東京工芸大学の公開講座にも申し込んであったのを忘れていた。
私が企画した「大江戸線全駅徒歩の旅」もあった。
本業の仏像彫刻教室も行かねばならない。
それらを手帳に書き込んだら、かなりの講座がダブル・ブッキングとなっているのが判明した。
いつもY君のダブル・ブッキングに文句をつけていた私だが、どれを優先するか悩んでいる。
どうしたらいいの?。Yくーん。
長屋の魚屋の居間
(おまけの話)
講演が行われた中央区の日本橋公会堂は水天宮前駅の近くにある。
水天宮前駅から戻るには、半蔵門線で1駅の清澄白河駅で降りて大江戸線に乗り換えて3つ目の勝どき駅で下車である。
乗り換えの時に「深川江戸資料館」というポスターが目に付いた。そこで地図を頼りに資料館に向った。
長屋の大工の居間
静かな落ち着きのある場所に、その資料館はあった。
300円を払って入ると、地下一階に江戸の街並みが作られていて、江戸の庶民の生活が垣間見られるようになっている。
ボランティアの説明員もいるので、当時の生活が良く分かる。講演を聞いたり、資料館を見たりして、私はすっかり江戸の虜になってしまった。
育ちは違うが、気持ちだけは「江戸っ子」になっている。