■ロスの不動産情報
ロスの住む女房の従兄のSさんから手紙が来た。 「いまロスの街路樹であるジャカランダの花が満開です。この花が咲くと、もうすぐ夏だなーと感じます」と、あった。
今回はこの秋に日本に来るというお知らせの他に、ロスの不動産情報を同封してきてくれた。
それはわら半紙のような粗末な紙に、「これでもか!」という量の売り家情報が詰まっていた。

Sさんの情報によると、「カリフォルニアの失業率は11.9%で、不況の真っ最中だというのに、ロサンジェルスの家の価格は上がりっぱなしです」、とあった。
広告には豪華な家が並び、100万ドル以上のものばかりだ。
中には4000万ドルなんてものから、地区によっては2000万ドル以下の家は建ててはいけないという規制まであるようだ。

日本から見ると、アメリカ人はリーマンショックにもめげず、また不動産バブルに踊っているように感じるなー。
Sさんはいま映画俳優のデカプリオの家の設計をしているようだが、海に面していて素晴らしい場所なのだが、津波が来たら流されると書いてあった。
手紙が来る2日前に、ペンタゴンに勤務しているKさんから電話があった。『いまロスに出張で来ている。ブログにも登場するロス在住の建築家のSさんの電話番号を教えてくれ』。

その後、Sさんからメールが来て、『Kさんとランチを共にした。年齢が同じで初対面なのに、ごく自然にうちとけて話題も豊富、笑いも豊富、おしゃべり一杯で、楽しい時間を過ごしました。』とあった。
私のこのブログも、時には国際交流にも役立っているようだ。

(おまけの話)
日本の不動産広告はアメリカとはだいぶ違うようだ。
金曜日に新聞の折り込みチラシで大量に入って来る。
しかも殆どがマンション情報で、一戸建ては無いに等しい。
それも立派な紙に、豪華な印刷である。
それを見ただけでは、「良さそうだ」と勘違いしてしまう。
夢の生活が待っているような気がして来るから不思議だ。

詳しく見ると部屋が狭い、価格が高い、物入れが無い、駅から遠いと、マイナス点が多過ぎる。
写真に写っているインテリアは、値段に含まれない。
それでも住む場所が無いと、人生はやって行けない。
どこで折り合いをつけるかという難問を解決出来ないで、人生は過ぎて行くのである。