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[2011.07.07]
■秘湯研究会(宮内温泉)
「秘湯研究会伊達支部」の企画で、「宮内(ぐうない)温泉」に行った。今回のメンバーは壮瞥町のHさん、伊達市の長老のKさんである。 
 
平日から私の温泉行きに付き合ってくれる人は非常に少なく、言い換えれば貴重な暇人である。 
 
高速道路を黒松内で降りて、日本海側に出る。 
途中迷いながらも1時間半くらいで島牧村泊にある「宮内温泉」に着く。 
 
雨の中をHさんの運転で走る 


ここは1軒宿の日帰り温泉で、外から見ると廃屋のようである。450円を支払い風呂場に行く。 
内風呂2つと、露天風呂がある。 
こんな寂れた温泉宿でも、混浴でないのが残念だ。 
 
泉質はナトリウム・炭酸水素塩硫酸塩泉という、かなりややこしいものだが、加水も加熱もしていない本物の温泉である。 
 
宮内温泉旅館の正面入口 
 
自噴している温度は48.5度と高く、内風呂は熱くて入れない。 
 
露天風呂の方が気持ちも良いし、湯温も丁度良い。 
夫婦のトンボがお湯に卵を生みに来ていた。 
毛虫もお湯を求めて、湯船に這って来る。 
自然だけは有り余るほどある秘湯である。 
 
湯温と気温が良いものだから、3人で湯船の渕に腰掛けて、延々と話をする。 
話題は原発、為替、民事再生法、信金出資金、温泉、噂話などキリが無い。 
 
自然がたっぷりの露天風呂 
 
気が付いたら、2時間も入っていた。 
裸の付き合いとはいいものである。 
でも、最近の子供達は家の風呂に1人で入る習慣に慣れてしまい、友人と一緒に風呂に入るのは恥ずかしがってやらないと聞いた。 
 
これじゃ、日本の将来は無い。 
外国人が日本の風呂を気に入って、みんなで入る時代となっているのになー。 
 
寿都港に停泊しているイカ釣り船 
 
(おまけの話) 
温泉に行く前の僅かな時間を割いて、アップデートのYさんとIさんと「カフェひらもと」で待ち合わせた。 
カフェは今日は定休日だそうだが、私の為に開いてくれた。 
 
しかも市内の有名レストランのSシェフを呼んで、ランチを作ってくれた。豪華な料理が目の前で作られて行く。 
しかし私は焦る。 
秘湯研究会のメンバーとの待ち合わせ時間が迫って来る。 
 
風の町「寿都」で見掛けた風力発電の風車 
 
失礼とは思ったが事情を説明し、急いでもらった。 
出て来たスパゲッティを平らげ、デザートはパスし、コーヒーを飲んでお勘定にする。 
 
そして驚いた。 
『今日はいいです。私の招待です』と、オーナーが言う。 
そんなつもりで予約をしたんじゃないのに、申し訳ないことをしてしまった。「ご馳走さまでした。平本さん」 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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