■長生きしたいか?
100歳の双子の姉妹キンさん、ギンさんが世を去って久しい。その後は、彼女達に勝る世の中を明るくするような老人は現れていない。 あの頃は私にとって、100歳とは他人事であった。
ところが、最近の日本人の長寿を考えると、まかり間違えば自分が100歳になるということも考えられる時代となってしまった。全くもって困ったものである。
レインボーブリッジに向う屋形船
私も日本人男性の平均寿命にあと10年を切った。
だから、いつお迎えが来てもおかしくない年齢である。
テレビなどでも、有名人が70歳代で亡くなるニュースをよく見る。だから、私は75歳を目標としたい。
もし他人から、『長生きしたいですか?』と聞かれたら、私はなんと答えるだろうか?
普通は、『元気で健康なら、長生きしたい』という答えが人が多い。
東雲に昇る月
でも、この場合、妻も亡くなった。友人も亡くなった。周りに誰も知り合いがいなくなった。・・・となっても、そう考えるだろうか?
だから、元気で健康であっても、友人がいないと駄目なのである。
では、友人も妻もいたらいいか?
・・・というと、それだけでは駄目である。
それらの人達とお付き合いが出来るだけの、金銭的な余裕がないと駄目である。
夜のレインボーブリッジ
このような難しい諸条件を当てはめて行くと、満足して長生きするということは相当に難しいということが分かる。
だから、私が『長生きしたいですか?』と聞かれたら、その答えは以前から変らず、『いやー、そうは思わない。適当なところで・・・』となってしまうのである。
リスベラトロール(サプリメント)
(おまけの話)
6月12日のNHKスペシャルで、『あなたの寿命は延ばせる。発見!長寿遺伝子』という放送を見た。
番組の中で、長寿になる薬というものを紹介していた。
その薬はリスべラトロールというもので、これを飲むと長寿になる細胞にスイッチが入るという。
「本当かなー」と思いながらも、アメリカで流行っていると知り、ロスに住む女房の従兄に送るように頼んだ。
カプセル状になっている
そして送られて来た薬を飲んでいる。
特になにも味のしないカプセル状の薬である。
果たして長寿のスイッチが入ったかどうか?
いつになったら分かるのだろうか?
でも、無駄に長生きしたらどうしよう?
「適当な時に・・・」なんて言いながら、長寿の薬を飲む信念の無い自分に呆れながら・・・。