■趣味とはなにか?
友人のA君が遊びに来て、引退後の趣味のことを話していたのをキッカケに、「趣味とはなにか?」ということを考えた。 人は、『私の趣味は映画観賞です』とか、『読書です』とか、『旅行です』というようなことを言う。
更には『株式投資です』とか、『骨董品の蒐集です』なんて人もいる。
私の趣味のカメラ(桜と東京スカイツリー)
そこでよくよく自分なりに考えてみた。
私が考える趣味の定義は、「金儲けに繋がらないこと」、「受身でなく、自分から行動するもの」でなければならないと思っている。
こんなテーマを書くと、『だから、ジジイは理屈っぽいから嫌なんだよなー』と言われそうだが、そこは我慢する。又は我慢してもらう。
私の趣味の秘湯研究会(奥只見)
映画を見るだけなら、どうということは無い。
でも、映画を見に行ってパンフレットを買って来て、それを集めるなら立派な趣味となる。
読書でも「投資入門」なんて本を買って来て、金儲けを勉強するのは趣味とは言わない。
旅行も大手旅行社の格安旅行をしている場合は、趣味とは言えず、全ての手配を自分でして、少人数で個人旅行をするなら趣味に入れても良いだろう。
私の趣味の富士山
骨董品の蒐集も金儲けを秘かに考えている場合が多いので、これも趣味ではない。・・と、したい。
写真撮影は趣味と言っていい。
なぜなら、上手になってもせいぜい写真展に応募して、ささやかな賞品をもらうくらいが関の山だからだ。
仏像彫刻はどうか?と言えば、これは完全に趣味の世界である。上手になっても、その先は無い。
自分の仏壇に入れる仏像を彫るくらいが、最終目標である。
私の趣味の仏像彫刻(阿修羅像)
(おまけの話)
NY時代の友人のA君が遊びに来た。
彼はいまも東証2部上場会社の社長である。
若い頃にこの近くの学校に通っていたので、我が家の窓から見る風景は、他の人とは比べ物にならないくらいに懐かしく感じたようだ。
彼はいずれ来るであろう引退を考えると、どうしたらいいのかと悩んでいる様子が窺える。
私の趣味の海外旅行(ノールウェイのフィヨルド)
そこで私が、『社長を務めたような人は企画力があるのだから、心配は不要である』と話してあげたら、かなり納得したようだ。
そして翌日のお礼のメールでは、『今後のことはよろしくご指導を』と、あった。
上場会社の社長から『ご指導を。』と言われるくらいだから、私もそろそろリタイア人の指導者の資格を得たようだ。