■行列に並ぶのはファッションか?
今日はニコンに修理に出したカメラを引き取る日だ。 10時少し過ぎに新宿エルタワー28階のニコンプラザに行く。修理は問題なく終っていたので、隣の部屋のフォトサロンを見学する。
新製品のデジスコープで撮影した写真が展示してある。高価な望遠レンズを使わないで、安価な望遠鏡と接続して撮影するシステムを紹介していたが、欲しくなった。
NIKON
カメラが直ったので撮影を兼ねて新宿の町をブラブラしてみる。新宿駅南口のサザンテラスにあるドーナツ屋を覗く。NYから来たKraspy Kreme という名の店だ。ここは昨年の12月にオープンしたのにいまだに長い行列が絶えない。1時間20分待ちだという。
たかがドーナツを買うのに1時間以上も待てない。
そこで三越デパートの地下のドーナツ屋に行ってみる。ここ(Doughnut Plant)も先月までは長い行列が出来ていた。ところが、今はお客が誰も居ない。
隣で同じく行列が出来ていたBagle も行列はない。『お客様は神様だ』と言うが、そんなことはない。ただ、飽きっぽいだけの浮草みたいなものだ。
サザンテラスのドーナツは1個150円である。ところが、三越の方はなんと320円もする。行列のできる店は安いからか?でも、私は食べ物には並びたくない。
戦後、食糧難の時代に育った者としては、この豊かな飽食の時代に食べ物には並びたくない!
19日に改装のなった高島屋を覗いてみる。
確かに奇麗になったが、売っている商品は変わりない。地下の食料品売り場に行ったら、また行列が出来ていた。そこは『魚久』という京風の魚の粕漬けの店である。本店は人形町にあり、私は前から贔屓にしている。高島屋に出るのが初めてなのかもしれない。
今の若者は食べ物に並ぶのは平気だ。
人気のラーメン店にはいつも行列が出来ている。
ゲームソフトを買うのにも並ぶ。チケットを買うのにも並ぶ。人が並んでいると、なんだか分らないのに、なんにでも並ぶ。いまや『並ぶ』というのは若者のファッションか、文化となっているのかもしれない。
(おまけの話)
ニコンで修理に出したカメラの費用で思いがけず嬉しいことがあった。カメラを修理に持ち込んだ時は修理費用が3万8036円掛かると言われた。かなりガクッと来たが仕方ない。
そして今日、カメラを引き取りに行って、支払う時に嬉しいことがあった。請求金額が1万6202円だと言う。2万円以上も安くなっていた。これはニコンの手かもしれない。でも、悪くない。
最初は高額の見積もりをしておいて、後で安くなると誰でも嬉しいが、逆になると怒りたくなる。
見積り間違いなのかもしれないが、そんなことはどうでもよい。年金生活になると、こんな小さなことでも嬉しい。