■仏像を彫りながら選挙を考える
小学生の時に図工という教科があった。 その時に初めて彫刻刀を使い、なにか忘れたが彫った。
まさか自分がまた彫刻刀を持つとは思わなかった。
仏像彫刻を始めて1年少し経つ。
夏の間は伊達市に滞在していて彫刻はやらないので、実質的には10ヶ月くらいのキャリアだろう。
彫刻をやっている間は無心でいられる。もっとも、いつもあまり考えなければいけない事は多くないので、常に無心といった方がいいかもしれない。
そんな私でも心配事が出来た。
それは地方選挙のことである。私の地元では今回は市議会議員の選挙は無い。市長選だけである。でも、あまり興味は無い。
心配なのは伊達市の市議会議員選挙である。親しくしているKさんが出馬している。彼は人柄が良いので大丈夫だろうと思うが、選挙は水ものなので分らない。
選挙対策室の委員長は同じく親しいSさんである。そして、副にはTさんがいる。どちらも選挙にはあまり強そうなタイプではない。
投票日の前にK・Tさんにメールを出した。『Kさんは大丈夫でしょうか?』。K・Tさんの返信は『彼は大丈夫だ。上位当選だ!』と変に力強い回答だった。でも、心配しながら仏像を彫る。
月曜日になり朝から選対委員長のSさん、それに建設会社のKさん、土木会社のKさんの3人からメールが来た。『Kさんは下から2番目で当選した』。
他人事ながら『良かったー!』と思った。下から2番目でも、上から2番目でも同じ権利を持った議員である。K議員にお願いする。『次回はハラハラしないで済むように、上から2番目くらいで当選するような実績を上げて下さい』。
『伊達市に選挙権も無いくせに、勝手なことを言うな!』と言われそうだが、私は選挙権は無いが、『心の伊達市民第1号』ですよー。
写真は私の最新作の地蔵尊である。
自分でもまあまあの出来だと思っている。もう1つは創作で彫った円形の地蔵さんである。女房は『なんだか月餅みたいだ』とバカにする。
(おまけの話)
田舎の選挙では面白いことが起きる。
伊達市の市議会議員の最低当選票数は今回は808票であった。ところが最下位で獲得票数が同じ人が2人いた。これは困る。
そこで、当選者を決めるのに抽選を行ったそうだ。その結果、同じ得票数の2人の内の1人が落選となった。投票数が少ない田舎では、これからも同じようなことが起きるだろう。これはかなり問題である。
くじ運だけで当落を決めていいものだろうか?いっそのことジャンケンにしたらどうだろうか?後出しの上手い人が勝てる。本当はこの2人で決戦投票をすべきだと思うが、どうだろうか?