■毎日がゴールデンウイーク
ゴールデンウイークは1年でも最も気候の良い季節の1つである。この時期は人は外へ出たくなる。 海外旅行へ行ったり、温泉に行ったり、近場の行楽地へ行ったりする。伊達市からは大勢で東京に絵画展を見に来た。
私はゴールデンウイークは外に出ない。
出ない理由は色々とあるが、主だったものは次のようなことである。『人出が多く、頭が痛くなる』、『値段が高い』、『サービスが悪い』、『みんなと同じことをしたくない』などあるが、最大の理由は『現役の人達の邪魔をしない』というものである。
朝から夜遅くまで働いていて、やっと来たゴールデンウイークに毎日が日曜日の暇人が邪魔をしてはいけない。
でも、そういう時期を狙って各種催し物があるのが困る。
あまりに良い天気なので、家の近くの小金井公園に行ってみた。公園は大勢の人が出ている。
東京都が主催して小金井市が後援して『スリーデイ・マーチ』というのをやっていた。3日間をみんなで歩こうというのである。
参加者は高齢者が多い。そんなに歩くのが好きなら、勝手に自分で歩けばいいのにと思うが、そこは日本人である。
みんなと一緒に同じことがしたいのであろう。
スタートとゴールは同じ会場である。
そこでは色々なイベントが行われている。
ただ歩くだけなのに屋台は出るし、神楽が演奏される。
私を見付けた知り合いの市会議員が挨拶に来た。
先生は大変である。なんでも参加しなければならない。
お父さんも大変である。折角の休みを子供と女房の為に付き合わされる。そんなお父さんが日本を支えているのだ。
だから暇人の引退組は彼らの邪魔をしてはいけないのだ。
(おまけの話)
M君は毎日のように彼の撮影した写真を送信してくる。
私の小金井通信に負けないくらいの数である。
彼は引退してからカメラを始めた。研究熱心な彼は上達も早い。集まると私の知らないような専門用語を使って話す。
皮肉屋のN君は『学生時代にあれだけ熱心に勉強したら、東大に入っていたのにー!』と言う。
このゴールデンウイークも、何もすることのないM君は毎日欠かさず写真を送ってくれる。私も負けずに送り返す。