■日本橋べったら祭
人形町で「日本橋べったら市」があると知った。場所は人形町交差点から少し北の小伝馬町交差点に近い、宝田恵比寿神社を取り巻く道路で行われている。 「江戸時代の商人は露店の売り上げ状況を見て、年末商戦の仕入れや値決めをした」と言われているほど、このべったら市は商人にとっては重要な市だったそうだ。
べったら市の提灯
普段はあまり「べったら漬け」を食べない私だが、暇だから行ってみることにした。こうやって色々なイベントに参加して、自分から忙しくしてしまっている。
このマンションに来てから「日本語教室」も始めたし、マンションの管理組合の委員会にも2つも入った。
火曜・金曜会というジジイの会にも入った。
ゴルフ同好会にも入った。
境内は無い宝田恵比寿神社
女房は『忙しい方がボケないわよ』と言うが、もうボケているのは自覚している。
宝田恵比寿神社は大きな神社を見慣れた私には小さ過ぎる。
ビルの谷間に申し訳なさそうに、小さくなって建っている。
神社への参道は屋台で溢れている。
およそだが、100軒以上は出ている。
こんなに多くの屋台を見たのは、私は初めてである。
べったら漬けと関係ない屋台ばかり
それなのに、「べったら市」というのに、べったら屋は3軒しか出ていない。
他の屋台は全て焼きソバとか、お好み焼きとか、チョコレート・バナナなどのお祭恒例の屋台だった。
私は少なくても20軒くらいは「べったら屋」が出ているだろうと思ったので、期待外れもはなはだしい。
仕方なく、べったら漬けの名店である「にいたか屋」でべったら漬けを買って帰ったら、家中がべったらの匂いで充満してしまった。
老舗の「にいたか屋」
(おまけの話)
「日本人と漬物は切っても切り離せない」と、私は思っている。
ところが、最近の若者はそうではないらしい。
「美味しい白米があれば、おかずは漬物だけでいい」なんて言うと、若者に、「貧乏なんだなー」なんて思われてしまう。
べったら漬け(1本 1600円くらい)
日本の若者が米と漬物を食べなくなってから、「キレル」若者が増えたように私は感じている。ハンバーガーなんか食べていないで、米を食え。
そうすれば、キレルこともなくなる。
最近はジジイもキレルようになった。
どうやら食事の洋風化が原因のようである。
日本人は、せめて東京人はみんなで米は「ゆめぴりか」で、漬物は「べったら漬け」を食べよう。そして、本来の日本人に戻ろうではないか。