■なぜかフラメンコ
ある朝のことである。 浜離宮のいつもの花畑の場所が、紫色に変わっている。
「ラベンダーだ!」と思った。
そこでマンションの友人達を誘って、見学に行った。
浜離宮の入り口から花畑が見える。
でも、どうも変だ。
その場所にはブルーのネットしか見えない。
我が家の窓から見ると、ラベンダーのように見える。
入場券売り場のオバちゃんに聞いてみた。
私 『ラベンダーは無いのですか?』
オバちゃん 『ありません』
私 『あのブルーのネットは何ですか?』
オバちゃん 『あれは春の為に植えた菜の花の種を、鳥から守る為のネットです』
・・・ということで、せっかく友人を誘って見に行ったのに、恥をかいてしまった。
日比谷公園の菊花展で。
(おまけの話)
ラベンダーが駄目だったので、急きょ次の企画を出した。
日比谷公園で菊花展を見て、その後、東京駅丸の内口から近くの銀杏並木を見ることにした。
天気の良い日曜日だったので、日比谷公園は屋台も出て家族連れで大混雑だった。ところが奥の菊花展に行くと、人もまばらだ。
やはり菊花展というのは、年寄りのイベントなのだなー。
内堀通りは休日は自転車専用道路(皇居前広場辺り)
次に銀杏並木を見る為に、日比谷交差点を左折して、皇居方面に向かう。
次の交差点を右折して、内堀通りに入る。
いつもは混雑している道路が、休日は自転車道路に解放されている。
ママチャリからスポーツ車まで、色とりどりの自転車が思いっ切り走っている。
自動車が来る心配もなく、我々ものんびりと走る。
和田倉のイチョウ並木
和田倉に着くと、銀杏並木が紅葉の真っ盛りであった。
どういうわけか、ここの銀杏は都内のどこよりも紅葉が早い。
銀杏の実が道路に落ちて、甘い香りがしている。
モミジとは違い、銀杏の紅葉も素晴らしい。
逆光の中で、銀杏の葉が金色に輝く。
なぜかフラメンコ。
写真を撮っていたら、向こうからフラメンコのダンサーの一行がやって来た。
私がカメラを向けて、『撮ってもいいですかー?』と聞いたら、先頭の女性が大きくスカートの裾を広げてフラメンコを踊った。
でも、なぜここでフラメンコなんだろう?
これでラベンダーの不始末も、帳消しとなっただろうと思う。