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[2011.12.01]
■中国大使館で映画鑑賞
同じマンションの住むNさんから、『中国大使館の映画会に行きませんか?』と、誘われた。 
私は『どんな映画ですか?』と聞いたら、『分からない』と言う。 
 
なんだかよく分からないままに、映画会に行くことにした。 
中国大使館は元麻布にある。 
そこは六本木ヒルズの裏手に当るので、私も良く知っている場所である。 
 
映画のパンフレットと中国書籍 


映画は日本・中国の合作のアニメーション映画で「チベット犬物語」というものであった。チベットの少年と犬との愛情物語で、どうということはなかった。 
 
映画が始まる前に中国大使館の日本駐在代理大使という人が挨拶をした。 
また、部屋の入り口には沢山の中国関連の書籍が置かれていて、全て無料だった。 
 
中国大使館の外壁の絵画 
 
私を誘ってくれたNさんに、映画の前に聞いてみた。 
私   『なぜ中国大使館に入れるのですか?』 
Nさん 『縁があって中国の奥地の元戦場に行き、住民の生活支援の為に杏の樹を100万本植林する事業に参加した』 
私   『実際に植えたのですか?』 
Nさん 『形だけで1本だけ植えて、あとはお金を寄付した』 
 
入口を入ったところにある屏風 
 
私   『いくら寄付したんですか?』 
Nさん 『1830万円です。その寄付をする為に、10年間は昼飯はおにぎり以外は食べたことがない』 
これには驚いた。初めて聞く話だった。 
なぜならNさんはいつも、『私はケチ村ボケ男です』と言っているからである。 
 
「人は見掛けによらない」という人は実際はあまりいないのであるが、Nさんだけは違った。 
 
帰りは六本木ヒルズの中を通って帰ったが、もう綺麗なイルミネーションが点灯されていて、クリスマスが近いなーと感じさせられた。 
 
在日中国大使館の代理大使の挨拶 
 
(おまけの話) 
私が初めて中国に行ったのは、今から35年くらいまえだった。 
当時の中国は今とは大違いで、人民は貧しかった。 
そんな彼らが日本に来て、大金を使うようになる時代が来るとは想像が付かなかった。 
 
貨幣は外国人用に兌換券というのがあり、現地人よりかなり割高で使用させられた。 
国営デパートで買い物をしても、販売員は公務員なので、サービス精神というのは全く無く、お釣りを投げて寄越したのには腹が立った。 
 
帰り道の六本木ヒルズのイルミネーション 
 
トイレに行けば金を取る上に、便器の周りにウジがうじゃうじゃいて便意も引っ込んだ。 
あれ以来、仕事の関係もあり、数回は行ったが、いまだに好きになれない。 
それなのに、いまは中国人に日本語を教えている私だ。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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