■常識外れの4時間半のディナー
伊達の名門ホテル『ローヤル』のK社長の奥さんMさんと知り合いになって以来、メル友になった。その縁で、『一度、夫婦同士で食事をご一緒しませんか?』と誘った。 すぐに返事が来て、『是非ともしましょう』とあった。
そこで私から『知り合いがRという名門ホテルを経営しているので、そこでそうでしょうか?』と冗談を書いたら、それ以来、メールはタイトルも含めてジョークだらけのものとなった。
なかなか頭の良い、気転の利く奥さんのようだ。
7月20日の午後6時にホテル・ローヤルの貴賓室(Mさんのメールでは)での会食となった。
私達の他にも誰かを呼ぶことになり、私達のお付き合いしている夫婦の名前を知らせた。
菊谷市長夫妻、野田画伯夫妻、石田医師夫妻などだ。ところが返事が来て、『ちょっとビッグ過ぎる』と言う。そこで次の候補を出した。そこからKさん夫婦が選んだのがOさん夫妻である。Oさん夫妻はビッグじゃないらしい(笑)。
昔はフランス料理を教えていた女房は、胃の手術をして以来、フランス料理は苦手となった。
ところがローヤルのシェフはフランス料理が本職だと言う。それでも、折角の会食だからと、メニューは私達の希望を入れてくれて、魚介類と野菜が中心の健康食になった。
実を言うと料理については私はあまり期待していなかった。Kさん夫妻と一緒の時間を過ごすのが目的であったからだ。
ところが私達が食事内容に付いて注文をつけたので、用意していたメニューが使えずにメニュー変更にずいぶんと悩み苦しんだ様子が覗えた。
でも、結果的にこの伊達市とその近郊で採れた食材を使い、和食のセンスを取り入れた美味しい内容となった。『やれば出来るんじゃない!』というのが私の感想であり、驚きであった。
『マッカリーナに負けていない』というと持ち上げ過ぎかもしれないが、少し負けているだけである。 まだ今の内なら追い付けると思う。
午後6時から始まったディナーは延々と続き、気が付いたら4時間半という常識外れのディナータイムとなってしまった。これも私が一方的におしゃべりをしてしまった結果だ。
帰り道の車の中で女房にまた怒られてしまった。
なんだか今回のディナー会は無理強いして、私達に御馳走をさせてしまったような形になってしまった。Kさん、ご免なさい。
(おまけの話)
Mさんの旦那のローヤル社長のKさんはアントニオ猪木に似ている。私は誰でも誰かに似せるのが好きだ。女房は似てないと言う。
ある人はMさんが五月みどりに似ていると言っていたが、私は似てないと思う。
私の女房は芸能人の誰かに似ているらしく、時々、知らない人から『テレビで見てます』なんて言われて戸惑う。誰に似ているのかは全く分らない。よくありがちの顔なんだろうと思う。
Kさんは知りあってみたらすごく良い男だった。知り合いになる前に遠くから見ていた時は『なんだか私達のことを嫌っているのかなー』という風に見えた。
実はそうではなく、伊達には珍しくダンディで、いつもきちんとした服装で姿勢がいいからそう見えるのではないかと気が付いた。
本当は優しい、気の良い人である。私は初めて会うと、その人が誰に似ているかを探してしまう。そしてその人に似ている芸能人の名を言うと、女房は『またー!。似てないじゃない』と言う。こんな関係を続けて、気が付いたらもう40年が過ぎていた。