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[2007.08.01]
■どこでも美味しい伊達の蕎麦店
私は蕎麦が大好きだ。うどんも好きだが、北海道にはうどんの文化が無い。 
伊達には蕎麦屋の数が非常に多い。どこの店も夫々に特徴を出していて美味しい。 
 
ある日、急に蕎麦を食べたくなり町外れの『翁』へ行った。ところが月曜日は定休日だった。 
そこで以前から気になっていた100円ショップの目の前の『手打ちそばと甘味処』という看板の店に行ってみた。 
 
店の構えから私は勝手に『サラリーマンだった人が定年後に蕎麦道場へ通って蕎麦打ちを覚えて店を開いたのかなー?』と思っていた。 


 
店の名前は蕎麦と甘味どころ『じん平』という。 
店に入ったら家族経営の店のようだった。やはり私の予想通りの店だなと思ったが、メニューを見て驚いた。 
 
なんと室蘭で30年の歴史がある名店であり、それが昨年の11月に伊達市に越して来たのだった。愛相の良い奥さんと話してみて色々と分った。昔の伊達・錦町にあった蕎麦店『浅野屋』の味を継承しているのだという。 
 
蕎麦の種類は田舎蕎麦の大徳と洗練された翁の中間の蕎麦である。私の好きな種類の蕎麦である。汁も良い。『たこ天とろろ蕎麦』というメニューがあったので、無理を言って、とろろの代わりにおろしにしてもらい、私の好みの『たこ天おろし蕎麦』を特別に作ってもらった。 
 
こんな無理も聞いてくれる気のいいオヤジの店である。 
更に良いのが甘味である。『ぜんざい』や『シフォンケーキ』がある。シフォンケーキにチーズクリームは分かるが、なんと『あんこ』も付いて来る。 
これは初めての経験だが、美味しい。変な発想をする女将さんだ。 
 
 
翌々日の午後に寿司屋のJちゃんと伊達の美空ひばりと言われているFさんを連れてまた行った。入ってすぐ左手に座敷がある。そこに陣取って昼食前のJちゃんとFさんは蕎麦を、我々は甘味を頼む。ここの店は蕎麦だけでなく『あんこ』も良い。 
 
ただ、残念なのは寒天の量が少ない。また、かける蜜が黒蜜の方がなお良いと思った。 
店主は頑固オヤジではなさそうなので、お客様の要望も取り入れて、これからまだまだ発展するだろうと思う。 
 
(おまけの話) 
飲食店で美味しいと感じるかどうかは、(1)に店構え、(2)に店の雰囲気、(3)に味、(4)に店主の風貌、(5)に値段、(6)にキッチンの清潔感、そして(7)にサービスする女将の感じではないかと思う。『じん平』はこの点で(2)、(3)(5)、(6)、(7)で合格だ。 
(1)の店構えは素人店のように感じる。(4)の店主の風貌も素人風だ。これは服装にも現れている。 
 
私の勝手な希望は『店の人のユニフォームとして、全員が伊達産の藍で染めたTシャツで、店の名前を白く抜いた物なんか着る』のがいいのではないかと思う。 
 
蕎麦という食べ物は打つ方も拘りがあるが、食べる方も同じく拘りを持っている。清潔でキチッとしたそれらしき服装で打った蕎麦はそれだけで美味しくなるはずだ。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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