■若者、よそ者、変り者
なにかで読んだのだが、「町興しは若者、よそ者、変り者でないと出来ない」と書いてあったが、私も全く同じ意見である。 特に田舎は色々としがらみがあり、なにかをやろうと思えば、必ず親戚や知り合いが迷惑することになる。
いわゆる既得権の侵害が起きるのである。
伊達市の武者祭り (私は2回参加した)
私は夏の間に伊達市に行くようになって、9年目を迎える。
夫婦とも田舎が無い私達は、最初は田舎の良さしか分からなかった。
それが毎年行くようになり、その町の色々な事情が見えて来た。
先ず気を付けないといけないのが、人々の縁戚関係である。
東京では殆ど気にすることもないのだが、田舎では思い掛けない人同士が親戚関係にある。
鮭の定置網漁 (毎年、船に乗せてもらった)
そんな混み入った関係では、新しいことは出来ない。
伊達市でも商売で成功している人達は伊達市生まれではなく、他所の町から来た人達が多い。
しがらみが無いので、遠慮なく思い切った企画が出来るからだろう。
最近の伊達市は少し元気が無いと聞いている。
東北の被災地のことを思えば、伊達市の人は恵まれている。
元気を出して、「町に残った若者」、「移住して来たよそ者」、そして「変り者」が協力して伊達市の活性化に努力して欲しいと願う。
イコロ農園の田んぼで草取り
そんなことを書きながら、私も深く伊達市に入り込んでしまったので、それなりのしがらみが出来てしまった。
「変り者」であることは自覚しているが、もう「よそ者」ではなくなってしまったので、町興しには向かない男になってしまった。
でも、私はもう最初の頃の元気は無いので、ただの変なジジイである。
中華料理店「菜菜」のオヤジさんは元気かな?
(おまけの話)
時々、伊達市の友人達からメールが来る。
また、伊達市役所からは「市報」が送られて来る。
時期が来ると、頼んであった「貝殻付き帆立貝」が届く。
それが夏以外の時期の、東京に住んでいる私と伊達市の繋がりである。
そんな時に伊達市のHさんからメールが届いた。
『伊達出身の劇作家、藤田貴大くん(26歳)が岸田戯曲賞を受賞しました。』
これは素晴らしい快挙である。
「峠のやおや」 (お伊っ達本舗の出店)
しかし残念なのは、彼が「伊達市を出て行ってしまった」ことである。
出来たら、伊達市の中から日本や世界に情報や製品を出して欲しい。
そうすれば、大勢の人が伊達市を訪問するに違いない。
私は「お伊っ達本舗」に期待しているが、スケールが小さいかな?