■3度目の正直
昨年の9月にY君と熊野詣でをしようと計画した。 ところが、前日になり台風12号の影響で急きょ、旅行が中止となった。
伊勢神宮の手水場でお清めをする
仕方ないので、同じ旅行を11月に申し込んだ。
そうしたら、また駄目だった。
台風による現地の被害が甚大で、とても受け入れが出来ないと分かったのである。
パック旅行の仲間が大勢でお参りする
今年になり、Y君から連絡があった。
『熊野に行けるようになったが、行きますかー?』。
私は、すぐに『行く!』と答えた。
3度目の正直で、やっと行けることになった。
今回の旅は、久し振りの大手旅行社のパックツアーである。
団体旅行が苦手な私は殆どパックツアーには参加しないのだが、今回ばかりは安さに惹かれて参加してしまった。
大木からどんな音が聞こえるのか?
旅行社のパックツアーとなると、お客さんを満足させる為に「あれもこれも」と、行きたくないところにも連れて行かれる。
このツアーがそれで、1日目は伊勢神宮に行かなければならない。
伊勢神宮は、今までに飽きるほど行った。
今ではガイドも出来るくらいだ。
遷宮の場所は白いテントで覆われている。
外宮を見学してから、内宮へ行く。
どちらも観光客で溢れている。
来年は式年遷宮の年に当るので、今は白幕の中で新しい御正殿が建設されているらしいことが、外から分かる。
この建物の建設責任者は同級生のN君なのだから、我々は誇りに思う。
参道の真ん中にも大木が・・・。
参拝は適当に済ませて、宇治橋を渡り右折して「おはらい町」に行く。
目的は赤福本店でお茶をすることである。
ところが行ってみてビックリ。店の前は行列だ。
御正殿にお参りする人の多さにビックリ。
日本中を騒がせた「赤福の製造年月日の偽装問題」もすっかり忘れられて、今は以前の賑わいを取り戻している。
日本人は「忘れっぽい」という良い点もある。
伊勢名物の「伊勢うどん」のメニュー
(おまけの話)
おかげ横丁でコーヒーを飲んだ。
店員のオバサンは、みんな私達より年上のようだ。
時間があるので、世間話をしてみた。
「赤福本店」でお茶を・・・。(270円)
そして私の以前からの疑問に付いて、聞いてみた。
私 『伊勢うどんというのは美味しくないが、あれはなんですか?』。
店員 『あれは元は店のまかない食だった。すぐに食べられるように、柔らかく茹でて、汁も無しにして醤油をかけたのが始まりです』。
「おはらい町」の賑わい。
私 『もう1つの名物の手こね寿司」はなんですか?』。
店員 『あれは漁師料理で、家から酢飯を持参して、船の上で釣った魚を捌いてのせたのが始まりです』。
『そうかー。道理でどちらも美味しくないわけだ。』
・・・・なんてことを言うと、伊勢の人に怒られるかもしれないなー。
今では珍しい射的もある。