■台風被害の現場を見る
2日目の宿泊先は勝浦の「浦島ホテル」だった。 今はもう流行らないスタイルの、大型団体旅行用のホテルだ。
ここは「忘帰洞」という名の温泉が有名である。
自然に出来た洞窟の中から温泉が湧き出ていて、古くから有名だった。
ホテル浦島から見た勝浦湾の朝
早朝の5時に起き出して、風呂から日の出を見ようと思った。
時間になっても太陽は洞窟の前には出来ない。
空が明るくなってしまった。
どうやら、この時期はもっと右の方から太陽が上がるようだ。
熊野本宮大社への階段
3日目も予定は盛り沢山である。
先ずは熊野本宮大社に行く。
群馬県から来た白装束の団体が来ていた。
そこを終って、次は十津川に架かるつり橋を渡って戻る。
どうということはない。観光というものはこういうものだと諦める。
熊野神社のトレードマーク 「ヤチ烏」
そこより熊野川を遡って、バスは行く。
この辺りの両岸は昨年の台風による大洪水で壊滅的な被害を受けている。
川面から15メートルはあると思われる道路は、至る所で寸断されている。
熊野の山は土石流の為に、爪で引掻いたような傷跡が・・・。
道路沿いになった「道の駅」やお店、住宅は跡かたも無く消えている。
東日本大震災の気仙沼を小規模にしたような風景だ。
全く気の毒である。
熊野本宮大社の正面
やっと高野山に着いた。
専門ガイドが案内をしてくれるのはいいが、色々とお土産の紹介をするのが興ざめだった。
お寺が商売熱心なのは今に始まったことではないが、これだけ有名なお寺でもこれだと、少し寂しい。
十津川に架かる谷瀬の吊り橋を渡る
パック旅行というのは、ボーとしていても自動的に有名観光地に連れて行ってくれる。 旅行の全てが上手く管理されていて、値段も安い。
この旅行を個人で行えば、4泊5日で、金額も2倍以上にはなると思う。
年をとったら、パック旅行に限るかもしれないなー。
谷瀬の吊り橋 (この地区の所有物だそうだ)
(おまけの話)
観光地にはお土産が付き物である。
今回の旅はパック旅行なので、全ての場所でお土産屋に連れて行かれる。
でも欲しい物は無い。
高野山奥の院入口
売る側ももう少し研究して欲しい。
飾り物は現代では夫々が自分の好みを持っているので、木彫りの物とか、人形を売ろうとしても無理だ。
昔の日本の家庭には、フランス人形と博多人形と、山形のこけしが同居していたように覚えている。
関取も墓参りか?
また北海道に行った証みたいに、一家に1匹の木彫りの熊があった。
あの熊は今はどうなったのかな?と、Y君に話したら、その答えに驚いた。
なんとY君は、「自宅の押し入れにまだある」と言う。
弘法大師のお墓がある御廟
広い家に住んでいるのか?、或いは物持ちが良過ぎるのである。