■不明朗なサービス料
こちらに引越して来てから、外食をすることが多くなった。 その理由は、「私は外食が好きである」、「リタイアしたのだから、女房にも楽をさせたい」、「美味しい食べ物屋が近くに多い」など色々ある。
銀座4丁目交差点から新橋方面を見る
銀座に日本蕎麦屋の「よし田」という老舗がある。
名物は「コロッケ蕎麦」である。
ここのコロッケは鳥の「つくね」を丸めて、フライにしたものである。
私はこれはあまり好きではない。
「よし田」のコロッケ蕎麦 (1000円)
たまに豪華に高級店に行くこともある。
「料理の鉄人」でお馴染の、道場六三郎の銀座店「みちば」へ行った。
店の作りはさほど豪華とは感じないが、雰囲気が豪華だ。
高級店では、お椀の出汁で評価が決る
料理は和食風の創作料理で、私の口に合う。
ワインなど飲みながら食事をしているお客は、みんな金持ちに見えてしまう。
お勘定の段で、10%のサービス料が加算されていた。
あのサービス料というのは、なんなんだろう?
カフェテリアじゃないんだから、サービスをしてもらわないと食べられない。
チップを強要されているような感じで、私は好きになれない。
トマト姿煮 (粒貝、海老、椎茸入り)
何を基準にサービス料を取るのだろうか?
確かに安い店からみたら、サービスは良い。
でも、元々、料金が高いのだから、サービスが良くて当り前じゃないかと思う。
私の大好きなうなぎの野田岩もサービス料を取る。
以前に行った麻布のイタリア料理店では、なんと「席料」を取った。
座らなきゃ食べられないのに、席料はおかしい。
それでは、立って食べれば席料は支払う必要はないのだろうか?
野田岩のうなぎ
飲食業は色々と不明朗なことが多い。
私の嫌いな「付き出し」とはなんだ?
酒も飲まないし、注文もしていない私に代金を請求するのは変ではないか?
年をとると、腹の立つことが増えて困る。
鯛荒焚き (アップになると怖い)
(おまけの話)
「日本はチップが無いから良い」、ということがよく言わる。
しかし本当にそうだろうか?
私の持論は、「チップ制度の方が良い」である。
なぜなら、日本ではチップ相当額が料理の代金に含まれている。
あられ蕎麦 (1400円)
諸外国ではサービスを提供する者(ウエイター)は、チップが給料の大半を占めているので、その額が増えるように一生懸命にサービスをする。
ところが日本では、サービスをする者は給料を支払ってくれる経営者の方へ顔を向けている。
銀座4丁目 (鯛焼きは何を意味するのか?)
お客はどちらの場合でも、総額では同じ金額を支払っているのだから、チップ制の方が良いはずである。
しかもチップ制なら、「サービスが悪ければ支払わない」という奥の手も残されている分、お客には有利である。