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[2012.06.04]
■老舗料亭の老画伯 
岡本忠士画伯から個展の案内が来た。 
そうかといって、私が特に芸術に造詣が深いわけではない。 
 
この画家は私が小金井市に住んでいた時の知り合いで、水彩画を得意としている。 暇人である私は会場が有楽町の交通会館ということもあり、近いので出掛けてみた。 
 
個展会場の岡本画伯とお客様 


1年ぶりに会う岡本画伯は、私より年上だが変りはなく元気だった。 
今回は「武蔵野の四季」というタイトルで、小金井公園の木々の四季の移り変りを4枚組で描いてある。 
 
私も彼の「小金井公園の桜の木の四季」を描いた作品を持っていたが、マンションでは飾る場所が無く、お世話になった方に差し上げてしまった。 
でも、それは画伯には内緒である。 
 
小金井公園の桜の木 (春) 
 
画伯は言う。『この個展は来年で止めることにした。実は実家の奈良の料亭を引き継いだ自分の兄が高齢で、仕事を続けられなくなった。 
そこで自分が1ヶ月の半分を奈良に行って、経営をやることになった』。 
 
画伯の実家が奈良の老舗の高級料亭であることは聞いていたが、そんな展開になるとは思ってもいなかった。 
それより、画伯が奈良に行って料亭経営ができるのかなー? 
 
小金井公園の桜の木 (夏と秋) 
 
 
料亭の名は「菊水楼」といい、奈良の登録有形文化財にも指定されている古い建物は、今では貴重なものとなっている。 
料理も宿泊も今の時代としては、かなり値段が高い。 
 
私は、『年金生活者には高過ぎるので行けないなー』と言ったら、『電話をくれれば、年金生活者でも食べられる値段に割り引く』と、芸術家らしからぬ答えが返って来てビックリした。 いつかは行ってみたい料亭である。 
 
小金井公園のクヌギ林 (秋) 
 
(おまけの話) 
老画伯の個展を見に行く前に、いつもの新宿の床屋に行った。 
もう35年以上も通っているので、技術者のオバちゃんとは親しい。 
私はいつもCコースを注文する。 
 
これは整髪の後に、クリームで顔のマッサージをするコースで、普通のコースからみれば1100円も高い。 
 
オバちゃんA 『最近、よく眠れないのよー。』 
私        『年のせいだろ。』 
オバちゃんA 『4時には目が覚めてしまい、寝ていられない。』 
 
新宿住友ビルのエントランスホールから上を見た。 
 
私       『いいじゃないか。もうすぐ寝たきりになれるのだから』 
オバちゃんA 『上手いことを言うわねー。』 
私       『でも寝たきりでも、息をしない寝たきりになった方がいい。息をしている寝たきりは嫌われるからねー。』 
オバちゃんA 『全くあなたの言う通り。ピンポーンよ!』 
 
・・・というような話を床屋でしているようじゃ、私もお迎えが近いかもしれないなー。 
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▼コメント(1)
名前:shinji  2012.06.04 07:10:52
奈良の菊水楼といえば、格式ある名建築。  私も思わず歩を止めて引き返して、写真をとりました。 ああいうものは、建物もサーヴィスも、ぜひ保存してほしいものです。 

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プロフィール
心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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