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[2012.07.30]
■花火の変な楽しみ方
昨年は我が家の部屋から遠くに見える隅田川花火を見た。 
そこで今年は嫌がる家族は置いて、1人で浅草までやって来た。 
 
都バスで我が家から亀戸行きのバスに乗り、東京スカイツリー駅で降りれば、花火会場は徒歩10分くらいのところにある。 
午後7時から始まる花火大会なので、午後5時に会場に着いた。 
 
高速道路の下から見る花火 


ところが、どこもかしこも場所取りのシートが敷かれていて、写真撮影の場所なんかどこにもない。 
仕方ないので、ドンドンと上流方向に歩いて行き、やっと見付けた場所は打ち上げ場所から数百メートルも離れた場所である。 
 
アップにすれば、こうなるが・・・。 
 
今年からかどうかはハッキリしないが、隅田川花火は最高の見物席となるテラスは入場禁止となっている。 
だから見物客は堤防の外で、しかも高速道路下という悪条件で、花火は見えるけれど風情が無い中で見物する。 
 
三方をマンションに囲まれて見る花火 
 
午後7時05分から始まった花火は、いまひとつ迫力に欠ける。 
仕方ないので場所を移し、少し離れた水戸街道の方に出てみた。 
そして驚いた。 
 
道路を埋め尽くす人の向こうに、僅かに見える花火 
 
大勢の地元民が通行止めとなった広い道路を埋め尽くし、宴会をやっている。 
しかも、花火はビルの谷間から見るので、全部は見えない。 
それでもみんな盛り上っているのは、花火は単なる口実なのでどうでもいいのかもしれない。 
 
向島三丁目交差点からは第1、第2会場の花火が同時に見える。 
 
人混みをかき分けて先に行くと、ビルとビルの間の狭い路地にも花火を見ながら宴会をする人で溢れている。 
私の今までの花火経験では、見たことのない風景だった。 
 
ビルの屋上に開く花火 
 
下町の花火見物というのは、「隙間から覗く」ということを初めて知った。 
でも、自分も一緒にやってみたら、これが意外に面白いし盛り上がる。 
「花火は広い場所で、邪魔物の無いところでやるものだ」という既成概念を覆された一夜だった。 
 
ビルの谷間に炸裂する花火 
 
(おまけの話) 
汗だくになって花火の見える場所を探してウロウロしていたら、女房から携帯にメールが入った。 
 
路地で炸裂する花火と信号灯 
 
女房 「どう?、そちらは良く見える?」 
私   「人が多い上に、良く見える場所が無い」 
女房 「第一会場の花火が家から良く見えますよー」 
私   「汗びっしょりになっている」 
女房 「階下の友人を呼んで、モモを食べながら見ている。音と解説はテレビで見ている。」 
 
マンションの住民は特等席から 
 
私   「道路いっぱいに座り込んだ見物客で、先に進めない」  
女房 「早く帰って来た方がいいわよー」 
 
・・・・というような状況で、帰りのバスを目指して東京スカイツリー駅に向かう。 
そちら方面に向かう見物客も多く、なかなか前へ進まない。 
やっと着いた東京スカイツリーのバス停には、薄情にも「花火開催中はバスは運行中止とさせて頂きます」と張り紙があった。 
 
下町では「花火の全景」は見ないシキタリだ。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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