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[2012.08.27]
■浅草サンバカーニバル 
同級生のS君が教えてくれた。 
『8月25日に浅草でサンバカーニバルがあるぞ』。 
サンバと言えば、ブラジルのリオである。 
 
阿波踊りと言えば徳島である。 
ところが近年は本家に負けずに頑張っている場所がある。 
阿波踊りは高円寺、サンバは浅草である。 
 
最初は子供が行く 


本家がどう思っているのかは分からないが、なんか素直には喜べない気持ちが私の片隅にある。 
S君からまた電話があり、『午前11時30分頃に行った方が良い。踊りの列の通る場所は黄色い提灯が飾ってあるぞ』と親切だ。 
 
熱中症になりそうな衣装で 
 
余裕を持ってS君の指示通りに、11時30分に浅草に着いた。 
パレードの行われる沿道は、既に良い場所は席取りがされている。 
道路のどちら側に陣取るか迷う。 
熱中症にならないように、日陰側で待つ。 
 
 
ところが開始30分前に試し撮りをしたら、背景が明る過ぎて駄目と分かった。慌てて反対側に移るが、もう場所が無い。 
やっと見付けた場所は、直射日光がまともに当り目まいがする。 
 
日本人は色が白過ぎる 
 
時間になり、軽快なテンポのサンバのリズムに合わせてダンスグループがやって来た。最初は招待グループのブラジルの踊り子だ。 
さすがに、身に着けている布が小さい。 
 
 
次に日本人グループが来たが、体の動かし方が本場の人とは違う。 
それでもかなり小さな布を身に着けて、リズミカルに暑い中を進んで行く。 
 
 
1時間もしない内に、こちらが参ってしまった。 
まだまだ見たかったが、熱中症で倒れてもいけないので、後ろ髪を引かれる思いで家に戻った。本場のサンバを見てみたいという気になった。 
 
 
(おまけの話) 
私のオヤジは若い頃にブラジルへ渡った。 
その頃の日本では、喰い詰めて海外に出ることがあったようだ。 
 
本場のブラジル人のサンバは違う 
 
ところが私のオヤジは裕福な家に生まれたので、なぜブラジルに渡ったのかがよく分からない。 
ブラジル行きは当時の「笠戸丸」という船だったそうで、乗客の殆どは農業移民をする人達だった。 
 
 
オヤジはサンパウロで商売をして一時は成功したようだが、博打に手を染めて全てを失ってしまったそうだ。 
日本で喰い詰めていなかったのに、ブラジルで喰い詰めて日本に戻ったという変なオヤジだった。 
 
日本人だが、本場の人に負けていなかった 
 
オヤジは56歳という若さでこの世を去ったが、今にして思えば、もっと色々なブラジルでの体験話を聞いておけばよかったと思っている。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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