■正しい正月の迎え方
引退すると、暮から正月にかけての過ごし方が難しい。 最近は31日は「年越しソバ」を食べる。
蕎麦屋に行く場合もあるし、店で買ったソバを家で食べることもある。
午後7時15分になると、NHKで紅白歌合戦が始まる。
昔はこの番組以外は見なかった。
ところが最近になり、その紅白歌合戦をあまり見なくなった。
零時になって、「2013年」の表示が出た東京タワー
その理由は知らない歌手が増えてこともあるし、韓国人歌手なんて出て来て、国民的な歌合戦でなくなってしまったことにもよる。
また、その歌詞も美しくない。
ダラダラと言葉を並べて、英語混じりで聞き手の想像の入る余地が無い。
勝鬨橋の右上に築地本願寺のライトアップが見える
家族でウトウトしながら紅白歌合戦を見ていたら、寝てしまった。
『ディズニーランドでカウントダウンの花火をやっている』という声に起こされる。
窓から外を見たら、花火が盛大に上がっていた。
葛西臨海公園の右手にディズニーの花火が見えた
それが終ったら急に思い立ち、初詣に行きたくなった。
近所のカメラマンのO君が昨年の正月に、『波除神社に初詣に行くと、無料でお札をくれるよ』と言っていたのを思い出したからだ。
防寒用の重装備で家族と出掛ける。
深夜だというのに、通りには結構大勢の人が歩いている。
勝鬨橋を渡ると、もうお札をもらって帰って来る人達に出会う。
長い参拝客の行列の波除神社
晴海通りを左折すると、築地市場の入り口の辺りに行列が見えた。
焦って速足となる。既に500人くらいが並んでいる。
寒空の中を1時間近く並んで、やっと神殿にたどり着く。
入り口で神官から干支のお札を手渡される。
その先の稲穂で出来た輪を、しきたり通りに左足から跨ぎ、八の字に廻る。
そして神殿でお賽銭を入れて、二礼・二拍・一礼でお参りをする。
波除神社の干支のお札
昔はお願い事が山ほどあったのでお賽銭も弾んだが、今はお願い事が無くなってしまった。強いてお願いするとすれば、健康とポックリである。それも寂しい。
その足で築地本願寺に行ってみた。
こちらはお正月はあまり商売にならず、人影もまばらである。
初詣はやはり神社に分があるようだ。
築地本願寺は人影もまばら
寒い中を2時間半もウロウロし、午前3時に布団に入った。
そして午前7時に起きて、元旦からパンとトーストの朝食を1人で食べた。
更に9時半になり、家族が起き出して来たので、それからおせち料理も食べた。最後にあまり正しくないお正月の迎え方になってしまった。
ラーちゃんも食べたい黄色い蒲鉾
(初詣した神社)・・・9ヶ所
1日・・・・・波除神社、築地本願寺
2日・・・・・ホテル・ニューオータニの日枝神社分社、靖国神社、東京大神宮、善國神社
3日・・・・・住吉神社
5日・・・・・富岡八幡宮、深川地蔵堂
(おまけの話)
昔は正月が来るのがとても楽しみだった。
お年玉をもらえるとか、お餅を食べられるとか、どこかへ行けるとかがあった。
ところがいつの頃からか、これらは全て「いつでも出来る」ようになってしまった。
勝鬨橋から見る我が家(左手)
「お年玉」は自分で働いてお金を得ることで解決してしまったし、「お餅を食べる」はサトウが切り餅なんてものを売り出した為に、1年中いつでも食べられるようになった。
「どこかへ行ける」は国民の休日が増え、遊ぶことに罪悪感が無くなって解決してしまった。
元旦の早朝の汐留方面
スーパーやデパートも正月から営業しているし、吉野屋やセブンイレブンなども大晦日も正月も24時間営業をしている。
日本からお正月を奪ってしまったこれ等の商売人は、日本の良い習慣を破壊したことに対して責任を取って欲しい。
波除神社のお歯黒獅子