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[2008.01.08]
■年末に噴火湾から届いたホタテの香り
12月27日の夕方に玄関のチャイムが鳴った。 
この時期のチャイムは集金が多い。引退するとお歳暮なんか来ないから、来るのは請求書か集金人である。 
 
年内に集金を済ませておこうという相手の考えもよく分かる。出てみたら有珠漁港のYさんが送って来た生ホタテ貝だった。発泡スチロールの箱を開けると、我が家の台所いっぱいに伊達の香りが広がった。 
 



Yさんは気の良い男だ。 
毎年、鮭のシーズンになると定置網漁に誘ってくれる。 
もっとも海の男のYさんが鮭の定置網漁に初めて行ったのは、私と一緒に行った4年前が初めてという変な海の男である。その後、毎年のように一緒に定置網漁に行っているが、早朝の海の上の男の姿は美しい。 
 
今年の秋にも一緒に行くことになるだろうと思う。 
彼はイコロでサンマパーティをやると駆け付けてくれて、率先してサンマを焼いてくれる。口数は少なく、黙々と働いてくれる男だ。 
そんなYさんもどうしたことか寿司屋の文七に来ると饒舌となり、彼の話はいつ終わるか分らなくなる。そんなYさんが私は好きだ。 
 
ところでホタテ貝だが、早速、女房が料理をしてくれた。 
Yさんは料理が得意なので、今回のメニューの評価はどうだろうか?11個も送られて来たホタテ貝は2人には多過ぎるので、都内から娘も呼んだ。 
女房が作ったメニューを写真で説明する。中心にあるのはホタテ・フライである。 
 
添え物のキャベツは私の地元のHさんが自家栽培した無農薬野菜である。 
上のタルタル・ソースを付けて食べると、ホタテ貝が肉厚なのでとても美味しい。 
右はホタテの刺身である。山葵を付けて食べたが、それでも甘い。凄く新鮮で美味しい。 
 
右上はホタテのヒモの揚げ煮である。揚げたヒモを甘辛く煮た物である。これも旨い。 
普段は茶碗に1杯しか食べない私がご飯をお代わりしてしまった。 
 
 
(おまけの話) 
Yさんの上司である『いぶり噴火湾漁業協同組合』の伊藤組合長が26日に亡くなったという知らせがRさんから入った。私は伊藤組合長に招待されて伊達市の割烹『すずひろ』で女房と一緒にご馳走になったことがある。その時はYさんの弟のK蔵さんも一緒だった。 
 
一次産品の漁業からなんとか付加価値を付けて加工食品を考えたいという非常に熱意溢れる話を聞いた。その手助けができるかもしれないということで、私の女房が呼ばれたのである。 
だから私はお添え物であった。 
 
Yさんの長男は漁師である。私はホタテ漁が知りたくて彼の船に乗せてもらいホタテ漁に行ったことがある。その時の話であるが、5時間も船に乗っていると小便がしたくなる。 
 
神聖な船の上でどうすればよいのか分らず我慢をしていたら、船長が舟べりに立って海に向かって小便を始めた。「そうかー、そうすればいいのか」と、私も同じにやってみた。 
 
ところが若い彼とは違い、私の小便は勢いがないので海に届かず、舟べりに落ちてしまう。 
船長が見ていないことをよいことに、そのまま知らん振りをした。伊藤船長、ご免なさい。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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