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[2008.01.17]
■徘徊する楽しみを知る
年をとってボケが進むと徘徊をするということが起きる。 
これは家族にとっては大変に迷惑であるが、本人にとっては思い出の場所を訪ねる楽しい旅なのである。 
だから、かなり遠くまで行ってしまうことが多い。 
 
ボケなくても、年をとると徘徊するようになる。私だけのことかもしれない。 
でもアチコチで時々見掛けるので、年寄りの習性かもしれないがこれは結構楽しい。 


或る日のことである。私は徘徊の旅に出た。・・と、言っても新宿にである。 
先ずは、髪が伸びて来たので新宿住友ビル3階のお馴染みの床屋に行った。次にJR新宿駅西口のそばのビルの28階にあるニコンのサービスセンターに行った。 
 
先日からカメラのシャッターの調子が悪いような気がしていた。案の定、なにか部品を交換しないと直らないと言われたが、ハワイでそのカメラで出展者の仏像を全て撮影する役目を頼まれたので、修理は後日とする。 
 
 
次にビックカメラに立ち寄り、写真のプリント用の用紙を買う。これは貯めてあったポイントでもらえた。 
そこで昼ご飯とする。三越の裏手の『船橋屋』で天ぷら定食を食べる。1100円であった。 
次の徘徊先は伊勢丹である。特に目的はないが、リニューアルされたと聞いたので行ってみた。落ち着いたチャコールグレーの色に統一された店内はなんだかグレードが上がったように感じる。 
 
次に南口に行き、高島屋の前のスターバックスに入り、本日のコーヒーを注文する。ショートが280円であった。 
そこからまた東口に行き、新宿武蔵野館で映画を見た。 
見たのは『再会の街で』というアメリカ映画で、9.11事件で家族を失い精神異常になった男と、その男の学生時代の友人がニューヨークの街で偶然に出会うことから始まるストーリーだが、なかなか良かった。 
 
 
そして、やっと徘徊を終えて家に帰ったら、夕食のメニューは天ぷらであった。 
でも、私は『昼食に天ぷらを食べた』なんて言わずに、『美味しい』と言って食べた。 
私の勝手な徘徊なので、家ではなかなか辛いことも多いのである。 
 
(おまけの話) 
新宿に最初に出来た超高層ビルは京王プラザホテルだった。そのホテルでウエイターをしていた人にKさんがいる。 
 
彼とはNY世界博覧会で一緒に働いた仲間である。数名のウエイターはプロだったが、我々15名のバスボーイは大学生かその年の卒業生であった。そのプロのウエイターの中の1人がKさんだった。 
ウエイターのKさんは休みの日は住んでいたアパートから出ない。なにをしているかというと麻雀である。バスボーイの中で麻雀を出来る男は私1人だけなので、いつも誘われる。 
 
私が早番で出勤の時は夕方にはアパートに戻るので、Kさんは手ぐすねをひいて待っている。でも、いつも私の勝ちである。そこでまた誘われる。 
私が休みの日はKさんと付き合わない。私は麻雀をしにNYに来たのではないので、休みの日にはマンハッタンや近くの行楽地に遊びに出掛ける。 
 
日本に戻りKさんは京王プラザホテルに復職した。 
ある日、Kさんから電話があり、『アイジョージのディナーショーのチケットを買ってくれ』と言う。Kさんにはニューヨークで世話になったので、お付き合いでチケットを買う。女房と行ってみたら、これが意外と楽しい。 
 
熱狂的なファンはアイジョージが歌いながら一緒にダンスをしてくれるのがお目当てだ。 
そのKさんも既に定年となり、京王プラザを去って行った。 
みんな、そんな年になった。 
 
(豆知識) 
バスボーイはBusboy と書きます。 
ウエイターの下で働き、お客から注文を取るというサービスはしないで、お客が帰った後のお皿の後片付けだけをやる職種で、アメリカだけにあるようです。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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