■神と仏が同居する七福神
新聞に武蔵野七福神巡りという案内が出ていた。 私は長くこの辺りに住んでいるが聞いたことがない。
そこで確認の為に出掛けてみた。吉祥寺駅前にノボリが立てられていて、なにやら元気がいい。
その受付でお金を払ったら、京王バスの乗り降り自由の1日券と七福神で印を押してもらう為の色紙を渡された。
係員に聞いてみたところ次のようなことが分かった。
『この武蔵野七福神というのは昨年から始まったもので、武蔵野商工会が主催して京王バスの協力を得て、町の活性化を図るために企画したのである』。
道理で私が知らないわけだ。まだ新米の七福神である。
吉祥寺はお寺が多い町なので七福神は吉祥寺だけで揃いそうなものだと感じたが、武蔵野市は東西に細長いので、町の活性化の為に2駅先の武蔵堺駅そばのお寺も組み込んである。
バスの乗客は殆どが暇人の70歳過ぎのジジババばかりである。私なんかは若手に属するようだ。
ご朱印をもらう色紙を持っている人は少ない。
バスに乗って七福神を巡るだけなら200円ですむ。
色紙を買うと奉納料を込みで2000円である。私は買わなきゃよかったと思った。
バスはいつも私が車で通る道を進んで行く。
最初に止まったのは、井の頭公園であった。ここは近いのでバスに乗ったことはない。
その他の神社やお寺も知ったところばかりだ。
なんだか損をしたような気分になって来た。それでも2000円を支払ったので最後まで行ったが、行かなきゃよかった。
よく知っている場所をバスに乗るのはつまらない。
それなら歩く方がいい。
知らない場所をバスで行くから楽しいのである。だから『路線バス・途中下車の旅』なんてテレビ番組が面白いのである。
暇人だからといって、『なんでも参加』ではなく、次回からは企画を選んで行こう。
(おまけの話)
七福神巡りをして疑問に思ったことがある。七福神はお寺にも神社にも祀ってある。
お寺は仏さまで神社は神様だから、お寺に神様が入り込んだんじゃまずいんじゃないかと思った。そこで専門家の壮瞥神社の宮司のMさんに質問状を出した。
ところが、この時期は壮瞥神社は繁忙期らしく、なかなか返事が来ない。
本来なら、その回答を『おまけの話』で紹介する予定であったが間に合わなかった。このブログをM宮司も読んでいるので、すぐに回答を送ってくれるかもしれない。
回答が来たら、このブログで紹介したい。
もしMさんに会った人は、私に代わって彼に催促しておいて欲しい。『忙しいんだから、プレッシャーをかけるな!』とMさんに言われそうだ。
その回答の代わりに七福神の可笑しな話をお知らせしましょう。
台湾人のLさんに聞いた話である。『中国では日本と違い八福神である。海を渡って日本に行く途中の船で1人の神が海に落ちてしまったので、日本に来た時は七福神となってしまったのですよ』と彼は以前に私に言っていた。
私は真面目なLさんの話だから信用しているが、本当かなー?
そういえば、暫く前に台湾で八福神を見たような気がする。