■入ったらダブルベッド(ハワイ・1)
成田空港を22日の午後7時35分に発って、6時間半でホノルルに着く。その間に夕食と朝食を食べさせられるのだから、寝てもいられない。 空港でレンタカーを借りる。アメリカ車のDodge Charger という07年製の車であった。
空港からゆっくり走って30分でアラモアナ・ホテルに着く。ここから仏像展の会場は近いので、ここを選んだ。ワイキキ海岸までは車で10分ほどの距離である。
フロントで鍵を渡されて部屋に入る。
入ってビックリした。部屋の真ん中にダブルベッドが鎮座している。日本で予約したツイン・ベッドになっていない。
フロントに電話して『違う!』と言ったが、埒があかない。
女房とポーターを連れてフロントに戻り交渉が始まる。
『日本からツイン・ベッドで予約してある』と言うのに、『その値段では今は部屋が無い』という一点張りである。
こういうところがアメリカの嫌なところだ。
日本のホテルなら、先ず『申し訳ございません』という謝りから始まるはずだ。
結婚したばかりの時は、アメリカ映画の影響で、『結婚したらダブルベッドに寝てやるぞー!』なんてバカなことを考えていて実行した。暫くして、お互いによく眠れないので、すぐに止めた。
それ以来、ダブルベッドには寝たことが無い。
しかも『年を取ったら寝る時は別々の部屋で』と言っている私が同じベッドで寝たんじゃ笑われるし、とても眠れない。
フロントのハワイ原住民の女性は強気で、『見晴らしの良い海側の部屋なら空いている。その部屋は1泊40ドルの追加料金である』なんて勝手なことを言う。
話がこじれて折角の滞在が気分が悪くなるのも嫌なので、仕方なく受け入れる。
でも新しい部屋に入ってみたら、見晴らしも良く、女房はご満悦であった。私はその他にVaret Parking に1日当たり20ドルも取られ、大幅に予算オーバーで今後の展開が心配になって来た。
(豆知識)
地理が分らないのでカーナビも借りた。これが借りなきゃ良かったという代物で、観光客相手のカーナビなので、私のように仏像彫刻展の為に行くような場所は出て来ない。
行きたい場所をセットするには別冊の地図の中にある番号を入力する。
観光地やホテルやゴルフ場に行くには便利だろうと思う。電話番号での入力は出来ないので、私には不便である。しかも画面が小さくて、左ハンドルで慣れない運転しながらは危なくてよく見えない。
このカーナビは殆ど出番が無く終った。
1日当たり盗難保険も入れて13ドルも払い、7日も借りたので、高い無駄遣いとなった。
次に携帯電話のことであるが、多くの日本人は成田空港で海外対応という携帯電話を借りてハワイへやって来る。これは通話料金が非常に高い。
その携帯電話のシステムというのは、ハワイでハワイに一緒に来た友人に電話を掛けると、その電話は先ず日本に繋がり、そこからまたハワイに戻るという仕掛けになっている。
だから、国際電話を二重に掛けているようなものなのである。
仲間のある人が日本料理店で電話を借りて、一緒に来た仲間に電話を掛けようとしたら繋がらなかった。店はそんな日本人に慣れていて、国際電話は掛からないようにセットして防衛しているのである。
どうしても携帯電話が必要な人は、ホノルル空港の団体客出口の右側にあるハワイの携帯電話を借りれば安く済むし、店で借りても嫌がられない。
ハワイでレンタカーを借りる場合は国際免許は不要である。私は昨年11月も、今回も日本の免許証だけでレンタカーを借りている。でも、保険だけは十分に入らないと危険である。