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[2008.02.07]
■仏像展は大賑わい(ハワイ・6)
仏像と水墨画の展覧会は市内のWard Shopping Center という場所の2階の会議室を借りて行われた。 
ワイキキ海岸からは車で10分くらい飛行場寄りである。 
 
当初は天台宗ハワイ別院での開催を予定していたが、荒了寛住職が『どうせなら市内のショッピング・センターを使い、ハワイ美術院との共催にしよう』と、願ってもないような展開となった。 


1月25日から3日間の開催であったが、私は2日目の表彰式の時と、当番日である最終日の日曜日に現地に行った。展示会場は大きな会議室を2室借りて、ハワイ側と日本側が隣り合うようにした。 
 
 
日系の新聞やラジオでも取り上げられていたらしく、かなりの反響があった。 
2日目の表彰式の時には我々にも賞が出た。 
なんと驚くべきことに『ホノルル市長賞』である。誰がもらうかを検討したが、『みんなで参加したんだから、仏像彫刻会(親仏会)としてもらおう』と、なんとも大人の結論になった。アメリカ人だったら、こうは行かないだろうと思う。 
 
昨年のことだが、NHKテレビで『にっぽん心の仏像』という番組が放送された。この番組はNHK国際放送でも放映されたので、ハワイの日系人も多く見たようだ。 
 
その放送を見た後の仏像展だったので、現物の仏像を見て感動した人が多い。『ハワイでも教えてもらえないか?』という問い合わせも多かった。 
そうなると忙しい先生に代り、暇な私がハワイで代稽古なんてことにならないかなー。 
先生が『10年早い』と言っている声が聞こえそうだ。 
 
 
3日間の開催期間中に仏像展を見に来た日系人は日本風に言えば、主催者発表500人、警察発表300人くらいだろうと思う。 
仏像彫刻なんて渋い趣味を始めた時には、ハワイで仏像展をやるなんて思いもよらなかったし、仏像がブームになるとも思っていなかった。 
 
こういうのを『先見の明がある』と言うのだろうか? 
でも、本当はたまたまに過ぎない。 
次回は夏に北海道伊達市の大雄寺でやりたいなー。 
『伊達市の木村さん、小松さん。どうですかー?』。 
 
(おまけの話) 
ある日、会場に汚らしい日系のお婆さんが来た。 
歩行器を使って歩いているが、まだ元気で威勢はいい。 
会場に居た他の日系人の女性に『この水墨画を背景に私の写真を撮って欲しい』と頼んでいる。そのお婆さんはカメラを持っていない。かなりズーズーしいと思った。 
 
仕方なく言われた女性はカメラを構えると、『そこからじゃ天井の光が反射して駄目だ』なんて注文を付けている。『私は以前は写真屋をやっていたんだよ』と話している。 
後で写真を撮っていた女性に聞いたら、『あのお婆さんはお金を置いて行った。決して貧乏なんじゃないけど、寂しいのよ。ああいう日系のお婆さんは多いのよ』と言っていた。 
 
そういえば、早朝のマクドナルドにコーヒーを飲みに行った時にも、そこには暗い内から日系アメリカ人のお婆さんやお爺さんがポツンと1人で席に座ってコーヒーを飲んでいるのを見掛けた。 
ハワイは天国と言うが、それはお金もあり若い内だけのことで、1人だけ残された時は日本の方が良いかもしれない。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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