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[2008.04.03]
■散る桜に自分を重ね合わせる
天気予報では朝から強風が吹くと伝えている。 
小金井公園の桜も今日で終りかもしれないと思い、カメラを持って自転車に乗って『散る桜』の撮影に行く。 
 
私と同じ考えのカメラマンが大勢いて、既にカメラを構えている。 
公園ではこの週末の『さくら祭り』の準備をしている。 
でも、あと4日間も桜が持つかなーと要らぬ心配をする。 
 
ハラハラと散る桜を見ると、『もののあわれ』を感じるような年になった。 
桜は3分咲き位もいいし、満開もまた賑やかで良い。 
そして散る桜にまた思いを込める。『1粒で3度美味しい』となんだか、どこかのコマーシャルみたいになってしまった。 
 



この年になると、散る桜を自分に重ね合わせるようになる。今朝のテレビでは今日から暫定税率の期限切れでガソリン価格が安くなる話で持ちきりだが、それと同時に後期高齢者医療制度』というのがスタートした。 
 
75歳以上の老人は医療費が掛かるので、別の保険にしようというのだ。まだ私はそれまでに9年あるが、それでも無関心ではいられない。 
なんだか、『あまり長生きしないでね』と言われているようだ。 
 
私の父は56歳であっけなくあの世に行ってしまった。 
出来ることなら、私も後期高齢者と呼ばれる75歳までにはあの世に行きたいと考えている。 
60歳になった時は『シニア』となり、映画が1000円で見られると喜んだ。でも、それから6年も経過すると、今度は自分の最後を考えるようになる。 
 
私は現役の時は悔いの無いように働いて来たので、今でも後悔は無い。 
問題はこれからである。 
なんでもいいから少しでも世間のお役に立ちたいと思うし、世間の迷惑にはならないようにしたい。既に迷惑になっているのかもしれないが、自分では気が付かないのが問題である。 
 
それにはボケない内にサヨナラをしないといけない。 
春の嵐の桜のように潔く最後を迎えたいというのが願いである。話題が暗くなってしまったが、とりあえず今日のところは女房と府中に行って食事をしてから映画『ノーカントリー』を見よう。 
 
 
(おまけの話) 
前立腺癌の手術が事情により先に延期になってしまった。 
そこで6月中旬から伊達市に行っている間に札幌で手術をすることを考えた。伊達市の医師のI先生に相談したら、先生の親戚の人が札幌医大で泌尿器科の医師をしていて、そこで手術が出来るということが分かった。 
 
こんな良いことはない。これなら静養も兼ねてとても具合が良いと考えた。 
I先生と色々と打ち合わせた結果、札幌医大から思いもよらない理由で断られたことを知らされた。 
その理由というのが、『小線源療法というのは前立腺に放射線を出すヨード線というものを埋め込む。手術後1年以内にこの手術が原因ではなく、交通事故とか他の病気で亡くなる人が1%くらい居る。 
 
そうなった場合は、埋め込んだヨード線は手術をした病院で取り出さなければならない。東京の人を手術した場合は、もし亡くなったりしたら、東京から遺体を札幌に運び、そこで取り出すということをしなければならないので、北海道外の人の手術は受けられない』ということだった。 
 
私の受けようとしている手術は強力な放射線を出すんだー。原子炉の管理は杜撰なのに、この程度でずい分と慎重だな~と思った。 
そんなことから、また最初からやり直しとなった。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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