■催促となってしまった天然蜂蜜
以前のブログに『食べ続けた壮瞥町の天然蜂蜜』という話を書いた。その中で、『半年以上も食べ続けた蜂蜜も食べ終ってしまった』と書いた。 そして、それ以来、私はスーパーで買った蜂蜜を食べている。表示には天然と書いてあるが、それが本当に純粋天然かどうかは判らない。
最近は産地偽装が随所で起こっているので、知っている人から買うか、もらうかしないと信用できない世の中になってしまった。
そんなある日のことである。
玄関のチャイムが鳴った。インターフォンで覗いてみたら宅急便だった。
この辺りは伊達とは違い、インターフォンが鳴ってもドアを開けてはいけない。
セールスが多いが、家の塗装の売り込み、屋根瓦の張り替え、ピザの配達のカタログ配り、銀行・証券会社の売り込み、別荘やマンションの売り込み、新聞の勧誘、それに宗教の勧誘と出ていたらキリがない。
液晶画面で見て、怪しい場合は危険が多いので居留守を使う。
そして、用心してドアを開けて受け取ったのが壮瞥町の壮瞥神社の松永宮司から届いた包みであった。
その包みを開けて驚いた。なんと、あの『大白花豆の天然蜂蜜』であった。
手紙が添えられていて、『橋本さんの蜂蜜が切れたのをブログで見た。母のところへ行ったら、以前にプレゼントした蜂蜜が手つかずに残っていたので持ち帰り、それを送ります。母の了解は得ています』とあった。
以前の私のブログがなんだか催促みたいになってしまったようだ。そして、私が松永さんのお母さんの蜂蜜を取り上げてしまったような気分である。
でも、これでまた半年は壮瞥町の天然蜂蜜を楽しめそうだ。今は夏に伊達に行く時にこの蜂蜜を持って行くべきかどうか悩んでいる。
(おまけの話)
現在の伊達市は市町村合併により伊達市と大滝村が合併して出来ている。
その時に壮瞥町が加わらなかった為に、伊達市と大滝地区は壮瞥町を挟んで飛び地となってしまった。
その壮瞥町は人口が僅かに3000人強なのに、なかなかユニークである。
昭和新山があるので、それを利用して、夏は国内でも有名な花火大会、冬は国際的に有名な雪合戦を開催している。有珠山の噴火で洞爺湖温泉街は壊滅的な打撃を受けたが、温泉街の半分は壮瞥町であり、今は立派に立ち直っている。こんな少ない人口なのに、なんと元気な若者が多いのだろう。
友人の熊牧場のIさん兄弟、その本家の農家のIさん、ゴルフ会の百打会のメンバー、サクランボ農家とタクシーを兼業しているMさん、それに主役の壮瞥神社の松永宮司がいる壮瞥町の友人達はみなユニークである。
私が滞在している伊達市は人口がその12倍以上もあるのに、あの勇壮な武者祭りでさえも国際的でなくとも、観光会社が取り上げる祭りにすることも出来ないでいる。
伊達市の若者よ!立ち上がれ!