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[2008.05.15]
■Kさんの東京見物記(おまけ)
Kさん夫妻は3泊4日の旅程で東京見物を終えて帰って行った。 
宿泊先の京王プラザホテルに泊まっているお客は、今はもうアジアの人達ばかりだ。Kさんの話でも、『朝食を食べに行くと、周りからは日本語が全く聞こえてこない』と言っていた。 
経済の発展が華々しい中国人が札びらを切っているらしい。 
 



初日から3日目まで、私は朝から晩までKさん夫妻をガイドしていた。 
小金井観光社は零細企業なので、企画、運転、ガイド、カメラマンを全て社長が1人でやらねばならない。 
 
最終日だけは途中から参加のKさんのお嬢さんもいたので、親子水入らずにして、私のガイドはお休みにした。 
Kさんは多少のお世辞はあるだろうが、それでも私のガイドに大満足のようだった。 
 
帰ったその夜から、毎日Kさんは私に電話をくれる。 
余程、私のガイドが良かったのではないかと密かに思っている。 
これで夏には私とイコロ農園のTさんの希望する陶芸用の窯を製作してくれそうだ。 
それも『燃料は薪を使う登り窯』らしい。 
 
(おまけの話) 
3日目に国会議事堂の見学に行った時の話である。 
午前10時に参議院議員会館に行くという約束であるが、そこには一般人の駐車場は無いという事前の連絡があった。 
 
そこで、かなり離れた日比谷地下駐車場に止めて、そこからタクシーで行こうと考えていた。 
その為には9時45分には日比谷に着いていないと間に合わない。ところが道路が混んでいて、とても間に合いそうになくなった。 
 
そこで直接、参議院議員会館に行ってKさん達を降ろして、私は見学をしないで車でどこかで待つことにした。 
議員会館の車寄せに入って行くと、警備員が『駐車場はそこの先です』と指差し案内をしてくれた。これは意外であった。 
 
車を止めてから議員の部屋に行って秘書にそのことを話すと、『変だ。後で怒られるかもしれない』と言う。 
そして、その秘書の案内で国会議事堂に行ったのだが、その時に私だけは駐車場に案内された理由が分かった。 
 
議事堂の裏手には大きな駐車場があり、そこには黒塗りの車が沢山止まっていた。よく見ると、殆どが黒のトヨタ・クラウンである。 
そして、車の後部に張られたネームプレートにはMILD HYBRID』と書かれていた。 
これは私の乗っている車、そのものである。 
 
 
このクラウンは東京都知事の石原慎太郎が知事に就任した時に、『公用車はHYBRID車でないと駄目だ』と言ったことにより、急きょトヨタが開発した車である。 
本式なHYBRID車を開発する時間が無かったので、MILDとなった。それは何かと言うと、ゴルフ場のカートと同じで、停車した時にはエンジンが切れる。そしてスタートする時にエンジンが掛かる。ただ、それだけの車だ。 
 
私は珍しもの好きなのですぐに購入したが、殆ど省エネにもならず、結局はトヨタも間もなく生産を中止してしまった。 
 
私は今までの6年間に私と同じクラウンには、たったの1台しか出会ったことが無かった。それが国会議事堂でこんなに多くのMILD HYBRID車に出会えたとは嬉しかった。 
 
醜いあひるの子が、やっと仲間のところに戻れたような感じがした。 
可笑しいだろうが、私としては殆ど感動ものであった。 
そういう意味で、今回の国会議事堂見学は有意義であった。 
 
要は私のクラウンHYBRID車を見た警備員は無意識に、これは公用車だと勘違いしたのである。 
この車に乗って、6年間でたった1回だけ良いことがあった。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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