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[2008.07.24]
■DMVを試乗する
以前からDMVという言葉は知っていた。 
これは『デュアル・モード・ビークル』の略で、2系統走行車両とでも訳せばいいのかなー? 
要は過疎化した村で採算が合わなくなってJRの廃線が続く中、なんとか交通手段を残す為の方策である。 
乗客がある程度見込まれるところまでは線路の上を走り、その先の乗客が少なくなる路線はバスになるという便利な乗り物である。 
 



これは釧路方面で実用化されているのを知っていたので、いつか乗りたいと思っていたら、なんと洞爺湖サミットに併せて洞爺湖のビジターセンターにデモンストレーション用の線路が敷かれたと報道があった。 
そこで電話で申込み、13日の日曜日に1人で出掛けた。 
こんなものには伊達の友人達は興味を示さない。 
 
私は10時30分の試乗を予約してある。 
15分前に行ったが、一般試乗会の初日だというのにあまり人が来ていない。鉄道少年のような眼鏡の男の子と私だけだ。それでも時間には8割くらいの乗客となった。 
 
枠に囲われた狭い広場からバスとして出発する。そして、鉄路の前で止まり車輪を下げて軌道に乗る。 
そして20メートルくらい走って終りだ。 
そこで車輪を上げてバスとして走る。これを2周する。 
10分も掛からない。 
 
 
なんだかあっけなく終る。 
人気が無いのも分かるような気がした。 
車体はトヨタのマイクロバスを改造したものだすだが、線路を走る時の音がうるさい。 
線路だけでなく、バス路線も廃止されている今の時期に、これを使う場所はあるかどうか? 
DMVに乗ってみて、この方式は定着しないよな気がした。 
 
(おまけの話) 
伊達に来ると電車が無いので乗れない。列車はあるが乗る用事がない。 
バスも乗らない。歩きもしない。自転車にも乗らない。 
これは私だけではない。殆どの伊達の市民に共通していることだ。移動は全て車となる。 
そうなると、車が無いとどこにも行けない。 
だから危ない枯葉マークの車がアチコチを走り回っている。 
 
昔は『田舎の人は健脚』と決まっていた。 
ところが今は『田舎の人は軟弱で、東京の人が健脚である』。 
東京の人達はどこへ行くにも電車かバスと徒歩である。だから年を取っても生活には困らない。だが田舎の年寄りは困る。 
これからの高齢化の波が押し寄せる時代に田舎の高齢者はどうすればいいのだろう。 
意外と『御用聞き』とか『出前』が復活するのではないかと思っている。 
伊達の個人商店のオヤジは大型店に押されて嘆いているより、もっと発想を変えて消費者の声を聞いた方がよい。 
・・・なんて、無責任かなー? 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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