■伊達のナイアガラ瀑布はミニ
伊達市内にナイアガラ瀑布があると聞いた時は驚いた。 『嘘だろー』というのが最初の印象だった。
でも、ナイアガラ瀑布と聞けば見に行かねばならないと思った。
その滝は伊達市大滝地区にあるという。
大滝は市町村合併により伊達市になったが、市内からはかなり遠い。
しかも壮瞥町が急に合併に参加しないことになった為に、飛び地となってしまったのである。
私達が小金井に居る時に知り合いのケーキ屋で出会ったのが、そこで働いていた大滝地区から来ていたOさんのお嬢さんであった。
その縁で、今回の大滝ナイアガラ瀑布見物は、そのお父さんに案内をお願いした。
町外れにある長流川の源流にそれはある。
駐車場からウッドチップの敷かれた林の中の道を歩いて行く。10分ほど歩くと、前方の林間にその滝が見えて来る。
近付いて行くと、大きく横に長く広がった滝が目の前に現れる。
休日だというのに、ここには誰も見に来ていない。
この滝はナイアガラ瀑布と言うよりは、イグアスの滝に近い。
写真の撮り方によっては、スケールが大きく写せるかもしれない。
近くに三階の滝というのがある。
大した滝でもないのにかなり有名で、観光客もそれなりに来ている。
滝のすぐ近くまで道路が整備されていて、大きな駐車場があり、お土産屋や食べ物屋がある。
結局、観光というのは便利な場所で、しかもお土産が買えなければ、誰も来ないということのようだ。
でも大滝ナイアガラ瀑布は誰も来なくてもいい。
このままでいい!
(おまけの話)
本場のナイアガラ瀑布にはこれまでに4回も行ってしまった。最初に行ったのが44年前だった。
その時はその大きさ、轟音、迫力に圧倒された。
この滝は国境を越えて、カナダ側から見る方が良い。
3回目にデトロイトからニューヨークまで、友人と2人で車で行く途中に
立ち寄ったことがある。その時にナイアガラ瀑布のすぐ近くのレストランのサイドテーブルにカメラを置き忘れてしまった。それに気が付いたのは、既にニューヨークに近付いてからだった。
そこで、宿泊先のホテルのコンシェルジェに事情を話した。
ところが、その女性は先週の休暇でそこへ行ったばかりだと言う。
レストラン名も忘れていたので、彼女が場所を知っていて助かった。
彼女に『カメラは要らないが、写真だけを日本に送ってくれるように頼んで欲しい』と告げて、私は日本へ戻った。
しばらくしてナイアガラから私のところに手紙が届いた。
開けてみたら、その時の写真がプリントされて入っていた。
でも、見知らぬウエイターとウエイトレスの写真もあった。
きっと、その時にカメラを置き忘れたレストランの従業員だったのだろう。
お茶目なカナダ人達だったなー。