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[2008.07.31]
■幻の生キャラメルの味
北海道土産と言えば『白い恋人』であった。 
これは賞味期限の誤魔化しですっかり評判を落としてしまった。 
今の人気ナンバーワンは『花畑牧場の生キャレメル』である。 
 
これはタレントの田中義剛が経営する牧場の製品であるが、テレビで取り上げられてからブレークしてしまい、今ではどこでも買えない。 
噂では千歳空港の売店で5時間並んでも買えなかったと聞く。 


それほどの希少価値の生キャラメルを頂いた。 
イコロ農園で色々な窯を作る時に協力してくれたK会長からだ。Kさんは地元の組合の旅行で帯広、富良野にバス旅行をしたらしい。 
私がスイカの雑草を取っている時に携帯電話が鳴った。 
『いまどこにいるのですか?』。私が『イコロ農園です』と言うと、すぐに軽自動車に乗ってやって来た。 
 
そして、旅行のお土産に頂いたのが『生キャレメル』と『ふのり』であった。 
 
 
花畑牧場に行ったKさん達は、噂の生キャラメルを買う為に1時間も列に並んだという。20人の旅行参加者はみんなこの生キャレメルを買う為に列に並んだそうだ。 
しかも1人5個という制限付きだそうだ。 
食糧難の時代に青春時代を送ったKさん達であるから、食べ物に並ぶのはかなり抵抗があったと思う。 
それでも私達の為に列に並んでくれたKさんに感謝である。 
そのせいで時間が無くなり、次の観光地の予定をパスしたそうだ。 
 
 
ところで、その味である。女房と1粒ずつ食べてみた。 
結論から言うと、『どうということはない』。 
昔の味である森永ミルクキャラメルが夏の日差しで溶けたようなものだ。 
1箱に12粒入って、なんと驚きの850円である。 
これが飛ぶほど売れて、並んでもなかなか買えないという現象は今の私には理解し難い。 
8月に東京に1週間だけ戻る女房が残りの10粒を娘にお土産に持って帰るが、彼女の反応が楽しみだ。 
 
(おまけの話) 
以前は東京駅で全国のお土産品が売られていた。 
当時は現地に行かなければ買えなかったのであるから、これは希少価値を売り物にしていた。 
そこでは偽装出張のお父さん達が出張したことになっている場所のお土産を買って帰り、『大阪は暑かったなー』なんて女房に嘘を言っていたのだろうと思う。 
今はデパートで何でも買えるので、もうその手は使えなくなってしまった。 
 
そんな中で今でも頑なに伝統を守り、支店を出さないのが『空也』である。 
銀座の真ん中にあるその店は間口が1間ほどの小さな店である。最中が売り物で、これが美味しく絶品である。 
買いたい人が店に行っても買えない。 
あまりの人気で、予約注文以外では受け付けてくれない。 
しかも配送もしてくれない。 
電話で予約をして、自分で引き取りに行くしかない。 
 
私はこの最中を伊達へのお土産にすることがある。 
小豆の産地の北海道では美味しい和菓子が無いからだ。 
いつでもどこでも同じお菓子を買えるという今の時代は、必然的に賞味期限の偽装が起きるようになっている。 
そんな中で空也の経営理念は素晴らしいと思う。 
花畑牧場の生キャレメルは大丈夫か? 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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