■理事長対決は伊達信金の勝ち
寿司屋の文七に居たら、伊達信金のR理事長から携帯にメールが入った。『明日の午前8時半から市営野球場で信金の対抗試合があり、それにピッチャーで出る』と業務連絡のような内容だ。 私は信金職員ではないから、言外に『だから見に来て、写真を撮って欲しい』ということだと感じた。
女房と8時に市営球場に行く。既に両チームは着ている。Rさんは『全道信用金庫野球大会』に出ているのだった。
相手チームはO信用金庫だ。ここの理事長に2年前から理事長対決を申し込まれていて、本日、それが実現したのだそうだ。
お互いのチームの攻撃の時に、1イニングだけ理事長がピッチャーで投げるという、なんとものどかな対決であった。
1回表は伊達信金の攻撃から始まった。
O信金のピッチャーの理事長は小太りでコロコロしている。
投げるボールも勢いがない。しかもストライクが入らない。
次から次へとフォアボールを出し、その間にヒットも交え、永遠に攻撃が終らないのではないかと思われた。それでもやっとのことでスリーアウトとなった時は、なんと8点も入っていた。
相手の攻撃となり、R理事長のピッチングだ。
O信金理事長のボールよりコントロールもいいし、スピードもある。
0点で抑えるかと思った時に、簡単なピッチャーフライが上がった。R理事長は構えたが、怪しい感じがした。
やはりだった。ボールが見えないのか、違う場所で構えていた。
老眼鏡が必要だったのではないか?エラーとなり1点を入れられたが、その後は抑えて1イニングは終了した。
誰もそんなプレイに野次を飛ばさない。
『野次ったりしたら減俸かボーナスカットになる』というのは嘘だが、言い難いのは確かだ。2回目以降は正規選手での試合となった。
私は次の予定があるので球場を去ったが、O理事長もユニフォームのまま、迎えの運転手付きの車で猛スピードで帰って行った。
草野球もそれなりに結構面白かった。