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[2008.08.25]
■イコロとはみんなの宝物という意味
このブログによく登場するイコロ農園という名前がある。 
この『イコロ』とはアイヌ語で『みんなの宝物』という意味である。 
イコロ農園には色々な宝物がある。 
農作物が一番だが、建造物もまた宝物である。 


私がこの農園に関わって最初の年にピザ窯を作った。 
次に炊飯窯を作った。 
次には五右衛門風呂まで作ってしまった。 
これで終わりと思っているオーナーのTさんを無視して、今年は遂に炭焼き窯に挑戦した。 
 
その窯の製作をしてくれるのは、いつもK会長である。 
Kさんは窯の専門家であるから、素晴らしい窯が出来るであろうことはピザ窯、五右衛門風呂などで実証済みである。 
 
基礎工事の為の穴掘りは私とTさんがやった。 
砂利石はK社長が社員に手配してくれた。 
セメントはSさんが運んでくれた。 
我々の遊びに市内の有力企業が挙って協力してくれるのだから申し訳ない。 
 
基礎工事を始めてから1週間で炭焼き窯が完成した。 
 
 
あとは炭を焼くだけであるが、我々には炭焼きのノウハウは全くない。 
ゴルフ場で伐採した木をもらって試しに焼いてみたら、炭は出来ずに灰が出来た。これから炭焼きの勉強もしなければならなくなった。 
 
(おまけの話) 
私もTさんも気が早い。 
K会長に聞いたところ、最近は大型の炉を完成させても昔のように神主を呼んで火入れ式などしなくなったそうだ。 
今の世の中はなんでも簡素化が進み、情緒というのものが失われて行く。 
我々の炭焼き釜は火入れ式をやろうということになっていた。 
 
それなのに完成が待てずに、工事中のK会長が仕事している最中にTさんは薪をくべて火を付けた。 
 
 
K会長は煙いのを我慢しながら作業を続けていた。 
困った2人のオヤジを暖かく見守ってくれるK会長はよほど人間が出来ているのだろうと思う。 
でも、ある時、K会長の息子の社長に聞いたら、『会社ではそんなに穏やかなオヤジじゃないよ』と言っていた。 
K会長の笑顔の奥にはきっと苛立ちがあるのだろうと思う。御免なさい。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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