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[2008.08.28]
■不思議な壮瞥穴の秘密
壮瞥町のゴルフの会『百打会』の直会がいこい荘で行われた時に誰かが私に言った。 
『橋本さん、そうべつあなって知っていますか?』 
『どんな字を書くの?』と聞くと、『壮瞥穴』だと言う。 
その場にいた出席者は、その壮瞥穴のことをみんな知っている。 


それは 20~30年前には春になるとよく起きる現象だったそうだ。深い穴は10メートルにもなり、危険なのですぐに埋め戻したそうだ。 
その穴に興味を持った私はHさんに詳しい話を知ってる人を紹介して欲しいとお願いした。 
 
そして、23日にHさんと一緒に壮瞥町のMさんのところに出向いた。 
話をしてくれたMさんは、火山の研究をしている人だった。 
 
 
彼の話では、『壮瞥穴の生成は、多分有珠山の噴火と関係していると思う。 
洞爺湖カルデラを生むことになった10万年以上前の巨大噴火と、2万年程度の有珠山生成期に長流川堰き止めによる湖化で埋没した原生木跡と疑っている。』と言っていた。 
その朽ち果てた原生林の空洞の上にまた灰が積もり、そこに人が住むような時代になり、春の雪解けの時に突然、天井が抜けて穴が開くのが壮瞥穴だそうだ。 
要は落とし穴みたいなものだ。 
 
壮瞥穴は最近は開かないが、6年前に発掘した時の写真を見せてくれた。写真で見る限りは、どうということのない穴である。 
でも、その穴の出来る過程が面白いし、誰も興味を持たないところがまた面白い。 
同行したHさんは、『橋本さんは変なことに興味があるんですねー』と言うが、余所から来ると何でも面白く感じてしまう私である。 
私の滞在中に壮瞥穴が開いたら、なにを差し置いても見に行こうと思う。 
 
(おまけの話) 
Mさんは元々は京都の出身で、壮瞥が大好き人間であった。 その時に面白い話を聞いた。 
『火山とはふぐみたいなものなんですよー』 
これには面食らった。 
 
よく聞いてみたら、『ふぐは食べると旨いが毒がある。火山も噴火により温泉が湧くという恵みがある。また観光資源にもなる。どちらもいいとこ取りだけをしないで、毒の部分の管理が大切だ。』という話だった。 
過去には昭和新山の火祭の当日の開催時間の8時間前に有珠山が噴火したという『あわや』ということも起きているそうだ。 
女房も爆発する前に、きちっと管理しておこう。 
 
 
(おまけのおまけ) 
ゴルフ場のKさんに壮瞥穴の話をしたら、『それなら洞爺コースの7番ホールと8番ホールの間に痕跡があるよ』と言う。 
驚きの情報である。 
1人でその辺りに行ってみた。 
そして発見したのが写真の穴の跡である。 
これが本当の壮瞥穴か、単なる樹木を抜いた後の穴かは不明である。 
 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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