■伊達産農産物の注文を取る
イコロ農園で農作業をやるようになってから、農家の人の知り合いが増えた。 それと同時に農業の過酷な労働と、それに見合わない農作物の価格に憤りさえ感じるようになっている。
中国から安い農作物が大量に入ってくることも理由の1つであるが、大手の流通業者が価格決定権を持っていることが大きい。
そんな伊達市の農家のお役に立ちたいと思っていた。
そこで、北海道が誇る安全、新鮮なジャガイモ・パックを作り、それを私の友人達に買ってもらおうと考えた。
とりあえずは女房が友人達に17パックを送った。
送った見本を見たら、私達の希望を入れてくれて、なかなか良いパックとなっている。
パックの中身は『わせしろ』、『レッドアンデス』、『北あかり』、それにカボチャの『クリ味』、更にタマネギが入っている。
10キロ詰めで、運賃込みで、東京なら2700円と格安である。
更に生産者の顔写真も入れた。これなら信用できるだろう。
ここまでやれば、都会の人も買ってくれそうだと思った。
そこで、私から50名くらいの人達に写真付きのメールで案内を出した。すぐ翌日に20パックの注文が入った。
更にその後も注文が入った。
今日現在で全部で38パックとなった。
少しは私も伊達の農家のお役に立てたと思うと嬉しい。
これを機会に伊達の農家が都会の消費者と直接結び付くけキッカケになれば更に良い。
(おまけの話)
農家の人はアバウトである。
これではビジネスに向いていない。
今回のジャガイモ・パックの価格を決める時にも『だいたい2700~2800円かなー?』なんて言う。
『どっちなのー?』と聞いたが、はっきりしないので、私が2700円と決めた。
更に詰め合わせを作っている二階堂さんの倉庫に行ったら、『玉ねぎを詰める時に500グラム多く入れ過ぎてしまった。』なんて言っている。
『だったら、出したら?』と私が言うと、『もう封印してしまった』と言う。
農家は農産物の出来がその時によって大きくぶれるので、どうしてもアバウトになってしまうのかもしれない。
でも、これからの農家は、もっとビジネスに徹して行かないと生き残るのが難しい時代となって来ている。
そのことを一番よく知っているのは、その農家本人であるが・・・・。